【ケニア派遣161日目】4人の妻を持つ親と複雑な家族関係。ルヤ語で語られる超プライベートな話と、言葉の壁

カカメガでの活動
カカメガでの活動

ルヤ語で語られる「一夫多妻」のリアル

明日から本格的に始めるマッシュルーム栽培に向けて、壁の穴を塞いだり、足りないものを調達したりと、今日は最終準備を行いました。

と言っても、私が物理的に手を動かしたのは少しだけで、基本的には座って農家の方の身の上話を聞いていました。 話は英語ではなく、この地域の言葉である「ルヤ語」メインで、そこに少しスワヒリ語が混ざるといった感じでした。そのため、何を言っているのか正確には分からず、ただ相槌を打ちながらぼーっとしている時間も長かったです。

それでも断片的に聞き取れた内容をまとめると、どうやら「親に4人の妻がいて、その妻同士の間で生まれた家族間の関係性があまり良くない」という、かなり複雑な事情を抱えているようでした。隣に住んでいるみたいですが、物理的な距離が近すぎるというのも、関係性をこじらせる原因になっているのかもしれません。

ケニアの田舎では今でも一夫多妻制が残っていますし、結婚至上主義や子沢山といった独自の価値観が根付いています。正直なところ、私はまだ彼らのそうした感覚を心底からは理解しきれていません。

一つ確かなのは、こういう「超プライベートでディープな話」は、よそ行きの言語である英語では絶対に話されないということです。彼らの本音や深い悩み、コミュニティの複雑な人間関係のネットワークを理解するためには、やはり現地の言葉が不可欠です。スワヒリ語は最低限マスターし、もっとちゃんと勉強していこうと、分からないルヤ語の響きを聞きながら強く思いました。

指示する罪悪感と、体裁の定時退社

午後は、イチゴのデモ圃場の進捗をチラッと確認しに行きました。 最近はYouTubeなどを活用して、イチゴの病気や害虫、栽培管理について追加で勉強しています。そこで得た知識と現場の状況を照らし合わせながら、苗のコンディションをチェックしました。

いくつか追加でやってほしいマネジメントがあったため、それを現場のマネージャーに指示として伝えます。 頭では「これが私の仕事だ」と理解しているのですが、いざ指示だけを出して自分は直接手を動かさないでいると、特有の「もどかしさ」と「少しの罪悪感」を感じてしまいます。でも、彼らが自律して動けるようになるための支援なのだからと、自分に言い聞かせてこの感情を受け入れています。

その後、事務所に戻りました。 もう自分のタスクはあらかた終わっていたので帰ろうとしたのですが、同僚から実習生たちに示しをつけるためなのか…?、「定時までは事務所にいてほしい」と引き留められました。

「やることないし、いる意味ないから嫌だな」と口では言いつつも、私が事務所に残るそぶりを見せると彼らがすごく喜んでくれたので、結局そのまま定時まで1時間ほどPC作業をして過ごすことにしました。 活動計画の策定や直近のToDo整理など、やろうと思えばやることはあります。家にいても事務所にいてもやる作業は変わらないので、これで彼らが喜んでくれるなら安いものです。

私としては、定時前でもやるべきことをやっていればいいし、帰宅後も必要があれば仕事をしているのだから、場所や時間にはこだわらなくてもいいじゃん、とは思います。しかし、実習生の手前、きちんとした「体裁」を気にする側面も、ケニアの行政機関にはあるのだなと少し面白く感じました。

ストライキの余波と、AIとのサイト設計

今日も、全国的なガソリン価格高騰に伴うストライキが続いていました。 道には昨日よりは数台のマタツ(乗合バス)の姿が見えましたが、それでも普段の交通量とは比べ物にならないほど少なく、街はどこか静まり返っています。

このストライキの物流麻痺の影響で、今日届くはずだったマッシュルームの「種菌」が、またしても届きませんでした。 明日からいよいよ栽培開始というタイミングなのに、肝心の種がない。これには流石に困りました。明日、政府と組合の交渉が行われるため、ストライキはいったん落ち着く見通しだそうですが、早く情勢が安定してほしいと切に願います。

夜は、自分の活動を発信しているサイトの大型リニューアルに向けて、AIエージェントと一緒に作業を進めました。 デザインの方向性を決めたり、サイトマップなどの構造を設計したり、壁打ち相手としてAIは本当に優秀です。自分の活動を分かりやすく伝える「名刺代わり」のサイトになるよう、しっかりと作り込んでいきます。近日公開予定ですので、お楽しみに。

不確実なストライキに翻弄されながらも、明日からのプロジェクト本格始動に向けて、静かに準備を進めた1日でした。

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