【ケニア派遣144日目】原価ゼロのシロアリビジネスと、2時間待つレストラン。大都市カカメガの喧騒を歩く

カカメガでの活動
カカメガでの活動

都会の喧騒と「チャイナ」の洗礼

今日は久しぶりに、食材や生活用品の買い出しのためにカカメガのタウンへ出かけました。 バスに揺られること1時間ちょっと。この大きな街に来るのは、かれこれ1ヶ月以上ぶりのような気がします。

久しぶりの都会は、やっぱり人が多いです。 そして、私を見るなり飛び交う「チュング」「チャイナ」という人称代名詞たち。今日は疲れていたこともあり、その声には一切反応せず、すべて無視して歩き抜けました。

正直なところ、この喧騒には気疲れしてしまうので、あまり頻繁には来たくありません。 でも、ここでしか買えない食材や物品がぼちぼちありますし、やはり大きい街の方が質の高いレストランが揃っています。今後、育てているイチゴやマッシュルームのサンプルが収穫でき始めたら、販路開拓の営業のためにこの街へ通う予定です。だからこそ、今のうちから少しづつ、雰囲気に体を慣らしておかなければ…

田舎もんには都会は怖いっぺ。心の中でそう呟きながら、人混みの中を進みました。

シロアリの利益率と、豆腐を勧める店員

ローカルマーケットを少し歩いてみると、今の時期ならではの光景が広がっていました。 ルヤ族が好んで食べる「クンビクンビ(シロアリ)」が、至る所で大量に売られています。

原価は、道端で拾い集めて少し煎るだけなので、実質ほとんどかかりません。それなのに、小さなカップ1杯で50シリング(約50円)と、現地の物価からすると結構強気な値段設定です。それでも客がついて売れている様子を見ると、超高利益率のビジネスだなと変な感心をしてしまいます。

その後、久しぶりの広いスーパーマーケットへ。
綺麗に陳列された棚を見ながら、少し興奮気味にカゴへ物を入れていきます。

面白かったのが、スーパーの店員さんの接客です。 私がアジア人だからなのか、店員さんがやけに「豆腐」と「キノコ」を熱心におすすめしてくる。彼らの中にあるアジア人のステレオタイプが透けて見えて、思わず笑ってしまいました。 まるでアパレル店員のように、スーパーの店員側から「これはどう?」と積極的に提案してくる接客スタイルも、活気があってなかなか面白いです。

バニラ・コーラ。結構美味しかった。もう1回は多分買わないけど。

2時間待つレストランと、ターゲット不在の謎

昼ごはんは、カカメガに遊びに来ていた同期隊員と合流しました。
タウンの中心部から少し離れた場所にある、外観も内装もとても綺麗で雰囲気のあるレストランへ。

しかし、お店に入ってから出るまでの約3時間、私たち以外には1団体しかお客さんを見かけませんでした。 そして何より驚いたのが、その滞在3時間のうち、実に2時間は「食事が出てくるのを待っている時間」だったことです。注文が入ってから裏で肉を解体して、薪に火を焚き始めているのかな……?

何にそんなに時間がかかるのかは最後まで謎のままでした。
味は特別というわけではなく普通に美味しいレベルで、値段は少し綺麗めな場所の強気な価格設定です。

立地が中心部から離れているから客が少ないのか。そもそも、どういう層をターゲットにしているのか。高単価でゆったりとした時間を楽しむ層を狙うという戦略をしっかり練っている結果だとしたら凄いですが、客席の少なさを見ると集客にはかなり苦戦していそうです。 もし機会があれば、このお店のオーナーと色々と話してみたいなと思いました。

雨宿りの余白と、愛すべき任地

買い物を終えて帰宅しようとした矢先、バケツをひっくり返したような大雨が降ってきました。
ケニアの雨季の日常風景です。

街の人たちの行動を見ていると、傘をさして歩き出す人は少なく、基本的にはみんな屋根の下にすし詰め状態になって、ただひたすらに雨が止むのを待っています。

何をするわけでもなく、ただ雨音を聞きながら、空模様を眺めて待つ。 これはとてもケニアっぽい光景だなと思います。日本で暮らしていた頃は、こんなふうに「天候の都合で、ただ意味もなく待つ時間」なんてありませんでした。 効率や生産性からは最も遠い時間ですが、このぽっかりと空いた無意味な待ち時間が、なんだか少し豊かに感じられました。

雨が小降りになったのを見計らってマタツに乗り込み、ようやく帰宅。
自分の部屋に入った瞬間、どっと安心感が押し寄せてきました。

「やっぱり、任地の安心感たるや」
都会の喧騒と刺激に疲れた体をベッドに投げ出し、静かな田舎町の夜にホッと息をついた休日でした。

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