【ケニア派遣138日目】日経平均6万と「K字型」の世界。農村からマクロ経済を睨み、一次情報に投資する休日

カカメガでの活動

農村から睨む「K字型」の世界経済

今日は朝からスワヒリ語の勉強をし、溜まった洗濯物を手で洗い上げる、いつも通りの休日です。

静かなケニアの農村にいますが、世界のマクロな情勢からは極力目を離さないようにしています。 先週、日本のニュースでは日経平均株価が初の「6万円」の大台に乗ったことが大きく報じられていました。来週には日銀の金融政策決定会合が控えており、アメリカでもFRBの会見やGAFAMなどの巨大IT企業の決算発表が続きます。金融市場は今、瞬きもできないような局面にあります。

しかし、株価が上がっているからといって世界中が潤っているわけではありません。 現在の経済は、AIなどの特定分野や一部の富裕層だけが右肩上がりに伸び、それ以外は低迷したままという「K字型」の分断を見せていると言われています。 ここケニアでも、一部の都市部のエリート層と、日々のインフレと戦う農村部の人々との間で、その「K」の字の格差は確実に広がっているように感じます。 泥臭い現場のミクロな視点と、世界経済のマクロな視点。この両極端なレンズを持ち続けることが、正解のない世界で生き抜くための羅針盤になると思っています。

「支援」を捨てたアフリカファッション

午後は、オンラインで開催された「アフリカファッション」に関する有料セミナーに参加しました。

Tokyo Africa Collection創業者が登壇!アフリカファッション・エンタメの可能性を語る! – Africa Quest.com
一般社団法人アフリカクエストは、2026年4月26日(日)に「第78回アフリカビジネスラボ〜アフリカのファッション・エンタメで世界を動かす。Tokyo Africa Collectionを創った起業家の話!〜」をオンラインとケニアサテライト…

登壇されていたのは、Tokyo Africa Collectionを創設し、アフリカのエンタメやファッションをマスに向けて発信している起業家の方です。 アフリカに関わるコミュニティは、どうしても「国際協力」や「アフリカ好き」といった内輪で固まってしまいがちです。しかし彼は、その内輪感を意図的に打破し、より大きな市場を巻き込むビジネスを展開していました。

特に感銘を受けたのは「アフリカ支援という文脈を捨て、『純粋なデザインの良さ』で売る」という徹底したマーケティング視点です。 例えば、ナイジェリア発のストリートブランドの事例。現地の古着デニムをリメイクした2万円超のアイテムが、日本の20代前半の若者たちに完売したそうです。彼らは「かわいそうだから」「支援になるから」買ったわけではありません。純粋に「かっこいい・可愛い」から買ったのです。

私が今、進めているプロジェクトにおいても、この「同情(支援)で買ってもらうのではなく、価値で買わせる」というマインドセットは、LTVを高める上で重要だと思っています。

Tokyo Africa Collection | 東京アフリカコレクション
最新作Tokyo Africa Collection 2019は2019年8月末開催予定!人気雑誌で活躍するモデルたち、世界で活躍するダンサー、豪華ゲストが会場を盛り上げる!

無料時代における「一次情報」の価値

またこのセミナーを通して、改めて強く感じたことがあります。

今の時代、インターネットを開けば、ニュースもブログも動画も、あらゆるメディアから膨大な情報が「無料」で手に入ります。特にここ1年、生成AIによってそれらしい情報は爆増しています。
しかし、誰もがアクセスできる無料情報が溢れているからこそ、「身銭を切って得る、n=1の生の情報(一次情報)や、熱量の高い質の良いコンテンツ」の価値が、相対的に跳ね上がっているのではないでしょうか。

現場に足を運ぶこと。お金を払って最前線の人の思考に触れること。 そういったノイズの少ない情報への「投資」は、これからの時代、決して惜しんではいけないと強く思った1日でした。

四季の美しさと、GWのない日常

夕方からは、インプットした頭を休めるために、アニメや漫画を観てリラックスしました。

ネットを見ていると、日本はもうすぐGWに突入するようで、どこかウキウキとした活気ある空気が伝わってきます。 当然ですが、ケニアにはGWのような長期連休の文化はなく、街の雰囲気も普段と全く変わりません。(来週の金曜日はメーデーで祝日ですが)。

ケニアにも「雨季」と「乾季」という明確な季節の変化はあり、それぞれの時期に合わせた農業や生活の営みがあります。しかし、春の桜、初夏の瑞々しい緑、秋の紅葉、冬の雪といった、色彩豊かに移り変わる「四季」を楽しむ日本の文化は、やはり世界でも稀有で素敵なものだなと、遠く離れた地で郷愁を感じます。

明日からまた、新しい1週間。
世界のマクロな波を感じながら、目の前の畑と人に向き合っていきます。

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