【ケニア派遣325日目】何かを立ち上げるということ。農業支援とAI開発

ケニアで農家向けトレーニングを準備するも、集客や調整は自分一人。思うように進まない農業支援の現場と、AIツールを連携させる試みを通じて、何かを立ち上げる難しさと仕組みづくりについて考えました。

気づけば、もう水曜日。

今週も、あっという間に水曜日です。

早い。早すぎる。

そして、今週も思うように仕事が進んでいません。

来週に予定している農家向けトレーニング。
開催日が近づいてきましたが、参加者の確保から必要な資材の調達まで、まだやることが残っています。

私が知っている、めぼしいキーマンには一通り電話をしました。
今のところ、電話をした人は来てくれそう。
さらに、彼らには、意欲のある農家を何人か連れてきてもらうようお願いしています。

全員で10〜15人くらいにはなりそうです。

ただ、ここまで来るのもなかなか大変でした。

結局、自分で動くしかない。

そもそも今回のトレーニングは、農家とのつながりが少ない私に対して、事務所側にもその部分で協力してもらうという話から始まりました。

しかも、その話は事務所側からの提案でした。

ところが、開催が近づいても、具体的に動いてくれる気配がありません。

結局、自分で電話をかけ、参加してくれそうな人を探しています。

半分は自分の足で歩き回って見つけた人。
もう半分は、事務所での活動を通じて出会った人たちです。

自分で動かなければ何も始まらない。

それは分かっています。
海外で活動している以上、日本と同じように物事が進まないのも当然です。

それでも、少しアウェーだなと感じてしまうことがあります。

事務所長に相談しても、最近は「手順が違う」「クロップオフィサーを連れてこい」と、ストップがかかることが増えました。手順が大事なのは分かります。組織で働く以上、勝手に進めていいわけでもありません。

でも、こちらとしては、何とか前に進めようと必死です。
何も言わずに見守っていてほしい。そんなことを思ってしまう日もあります。

もちろん、相手にも相手の事情があるのでしょう。
自分から見えているものだけが、すべてではありません。

今の自分にできることは、目の前のことを一つずつ片づけていくこと。それだけです。

立ち上げの時期を、信じる。

さらに…
農家さんにお願いしていたバガス(サトウキビの搾りかす)の調達も、なかなか進んでいません。

今日は何度も電話をかけ、ようやく明日の早朝に取りに行くことになりました。
本当にうまくいくのかは、まだ分かりません。

こういう細かい調整の積み重ねが、思いのほか時間を取ります。

一つの活動を始めるというのは、アイデアを考えて、計画を立てれば終わりではありません。
人を集め、関係者と調整し、必要なものを用意する。
計画と現実のあいだにある無数の小さな問題を、一つずつ解決していく必要があります。

今は、まだその立ち上げの段階なのだと思います。

最初から仕組みが整っているわけではないし、誰かが自然と動いてくれるわけでもない。

まずは自分が動いて、形にする。

そして、今回の経験を次につなげ、少しずつ自分一人で抱えなくても回る仕組みに変えていく。

そう信じて、明日も足を動かすしかありません。

自分の機能を、外に出す。

帰宅後は、今日もパソコンに向かいました。

MetaのエージェントAI「Muse」が公開されたので、さっそく触ってみています。
それと並行して、昨日から進めていたAIツール同士の連携にも取り組みました。MCPを使って、それぞれのAIが情報や機能をやり取りできるようにする作業です。

試行錯誤の末、なんとか形になりました。

新しい脳みそができたような気分です。

自分の中にあった機能を、少しずつ外に出していく。
記憶や情報を整理し、必要なときに呼び出せるようにして、別々のAIを連携させる。

これまで自分の頭の中でやっていたことを、外部の仕組みに任せられるようになっていくのは面白い。

一方で、少し怖さもあります。

自分の機能を外部化していくことは、自分にできることが増えるということなのか。
それとも、自分の一部を自分以外のものに預けていくということなのか。

まだ、うまく言葉にはできません。

ただ、AIを使うことで、一人では難しかったことができるようになる可能性は感じています。

一人で頑張ることと、仕組みをつくること。

農業支援の現場では、人に協力してもらうことの難しさを感じています。

一方で、家に帰れば、AIを組み合わせて自分の仕事を助ける仕組みをつくっています。

片方は人を動かすこと。
もう片方は技術を使って、自分にできることを増やすこと。

まったく違うようでいて、どちらも、自分一人ではできないことをどう実現するかという話なのかもしれません。

今はまだ、自分が動かなければ何も進まない場面が多い。

でも、いつまでもそれでは良くない。

まずは自分で動いて、現場を知る。
そのうえで、人が動きやすい仕組みをつくり、技術に任せられる部分は任せていく。

何かを立ち上げるというのは、そうやって少しずつ、自分一人ではできないことをできるようにしていく過程なのかもしれません。