いつも通りの休日と、農家が見せた自主的な一歩
朝から溜まった洗濯物を洗い、本を開き、アニメを観て、心地よい昼寝を挟んでからキッチンに立つ。
特別なイベントはないけれど、心と身体をじんわりと回復させる、いつもの穏やかな休日です。
無理にエンジンをかける必要もないし、焦って何かを生み出す必要もありません。
そんなのんびりとした時間の中で、パートナーの農家さんから1本の電話がかかってきました。
受話器の向こうの彼は、自分から現場で手を動かしており、そのプロセスの中で生じた具体的な質問を投げてくれたのです。
指示をただ待つのではなく、彼自身が主体的に動き出し、壁にぶつかって質問してきてくれたこと。その前向きな変化と姿勢が嬉しく、胸を温かく満たしてくれました。
以前は手取り足取り教えなければ動かなかった彼らが、こうして自分の足で一歩を踏み出している。小さな種が、確実に根を広げていることを実感させられる電話でした。
彩り豊かなパエリアと、無心になれるキッチン
夕方からは時間をかけて、じっくりとパエリアを自炊しました。
カラフルな食材を包丁で刻み、自分好みの味付けを施し、フライパンの上で火をかけてじっくりと煮込んでいく。
野菜を刻み、鍋の様子を観察しているこの時間が、今の私にとって一番幸せで、贅沢なひとときです。誰かの都合や理不尽に振り回されることもなく、ただ食材と向き合い、手先を動かすことに没頭できる。頭の中の余計な雑念がスーッと消え去り、心が綺麗にリセットされていくのを感じます。
出来上がったパエリアは鮮やかで、味も文句なしの仕上がり。
自分の好きな味を自分で作り出し、五感で味わう。
不便利さのあるケニアの暮らしにおいて、自炊という手作業は最高のメンタルケアであり、活力を与えてくれる大切なエネルギー源です。
派遣8ヶ月の節目と、加速する時間のなかでの再スタート
今日で、ケニアに派遣されてからちょうど8ヶ月が経ちました。
2年間の任期全体で見れば、ちょうど3分の1の通過点です。
残り3分の2。同じ期間が「まだあと2回もある」という感覚と、一方で「もうそれしか残っていないのか」という焦りのような感覚が、胸の中で複雑に交差します。
ケニアの環境や生活、人間関係に慣れれば慣れるほど、1週間、1ヶ月の過ぎ去るスピードが加速度的に速くなっていくのを感じます。このまま無為に時間を流してしまうことのないよう、気を引き締め直さなければなりません。
8ヶ月という節目を迎えた今、これまでの成果と課題を見つめ直し、もう一度マイルストーンと目標を設定し直そうと思います。
どこまでを自分でやり、どこからを彼らに委ねるのか。
任期の後半戦に向けて、戦略を研ぎ澄ませていきます。
明日からはまた、平日のフィールドワークが始まります。
自分自身のテンポを大切に保ちながら、目の前のプロジェクトを力強く拡大させていきます。