【ケニア派遣193日目】「深化」と「進化」の仕組み化。歴史ある奨学金組織「KESTES」をテクノロジーで効率化する

案1: ケニア派遣193日目。電気の復旧とともに体調も回復。ケニア協力隊の歴史ある任意奨学金支援組織「KESTES」の広報に加わり、流動的な組織における引き継ぎの難しさや属人性の排除、テクノロジーを活用した業務効率化を考察します。後半はカカメガのタウンで隊員仲間や大学生と合流し、修学旅行のように語り明かした温かい夜を綴ります。

インフラの回復と、歴史ある組織「KESTES」の仕組み化への挑戦

今朝は、朝から電気の調子がすこぶる良好でした。
不思議なもので、インフラの機嫌が良いと身体の調子も引きずられるように良くなります。
昨日まで少し感じていた関節の痛みも綺麗に消え去り、とても健快な朝を迎えることができました。

そんな快適な環境の中で、午前中は広報タスクの分析に取り組みました。

私がメンバーに加わったのは、「KESTES」という任意組織です。これは、歴代のケニア派遣隊員たちが何十年にもわたってバトンを繋ぎ、現地の志ある学生たちへ奨学金支援を行ってきた、非常に歴史のある誇り高い活動です。

しかし、2年という短いサイクルでメンバーが完全に入れ替わる流動的なボランティア組織だからこその難しさもあります。特にここ数年は、コロナ禍による隊員の引き揚げなどで活動自体が一時的にストップしたこともあり、過去の重要な知見やシステムが十分に引き継がれていないという、組織としての構造的な課題に直面しています。さらに、ケニアの教育制度自体が現在大きな変革期を迎えているため、これまでの伝統を守る「深化」と、時代の変化にアジャストしていく「進化」の両輪を同時に回していく必要があります。

そこで私個人として、この組織にどう貢献できるか。
意識したいのは、「属人性を減らし、次の代へ容易に引き継げる仕組みを作ること」、そして「極限まで無駄な労働コストをかけずに運営できるシステムを構築すること」です。

自分の本職である農業普及活動に支障が出ない範囲において、テクノロジーの導入による業務効率化や、広報・マーケティングの視点を取り入れた持続可能な仕組みづくりを、まずは現状の精緻なデータ分析から始めていこうと思います。

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タウンの喧騒と、心地よいレストランの「質」

昼過ぎからは、カカメガのタウンへと移動しました。

目的は、周辺で活動している他の隊員たち、そして最近研究のためにカカメガを訪れている日本の現役大学生との合流です。

みんなでお気に入りのレストランに集まり、賑やかにテーブルを囲んで食事をしました。 そこで改めて感じたのは、このカカメガの田舎であっても、やはり良いご飯屋さんは料理の味だけでなく、スタッフのサービスも含めた全体の「質」が頭一つ抜けて素晴らしい、という事実でした。

ただ、一歩レストランの外に出ると、やはりいつもの騒がしいタウンの”現実”が待っています。 通りを歩いているだけで、無遠慮で雑な絡みをしてくる人が多く、カカメガの都会ならではの洗練さを楽しむ反面、ただ歩くだけで精神的なエネルギーを結構削られてしまうのを感じます。田舎マトゥングののどかさが、少し恋しくなる瞬間でもありました。

カカメガで初めてエアコンを見ました。

男3人の雑魚寝と、修学旅行のような夜

夕方からは隊員の家に場所を移し、夜遅くまでみんなで自炊をして、ご飯を食べながら語り合いました。

同じカカメガという地域にいながら、それぞれが異なるセクターで、異なる不条理と向き合いながら日々もがいている仲間たち。 夜が深まると、男3人が横一列に並んで雑魚寝するスタイルになり、遅くまで活動に対する真面目な作戦会議から、本当にたわいもないくだらない話まで、修学旅行の夜のように声を殺して笑い合いました。

ケニアに来てから丸半年。
これほど心の底から、何の警戒も妥協もなく、ただ純粋に笑い合えたのは本当に久しぶりのことだった気がします。同じ熱量と孤独を分け合っている「戦友」と過ごす時間は、何物にも代えがたい心のデトックスになりました。

夜の語らいの中で、他の隊員たちがそれぞれの任地で新しく仕掛けようとしている面白いプロジェクトの数々を聞くことができ、大きな刺激をもらいました。 幸いなことに、カカメガ郡内の隊員の任地はどこも比較的移動しやすい距離にあります。彼らの挑戦を、私も自分の持ち場でできる形で全力で応援し、お互いに手を取り合っていけたらと思っています。