半年目の節目と、ボスとの二人三脚の作戦会議
今日はフィールドでの作業予定が特になかったため、1日事務所にこもってPC作業を行いました。
気がつけば、来週でケニアに着任してから丸半年になります。時の流れの早さに驚きつつ、さらにその次の週(2週間後)には、JICAケニア事務所や受入先を交えて、私のこれからの具体的な活動計画についてディスカッションを行う重要な機会が控えています。
その本番に向けて、今日は事務所のボスと机を並べ、活動計画書を1文1文、丁寧に突き合わせながら擦り合わせを行いました。
私が任地で挑戦したいことと、事務所側(特にボス)が私に求めていること。 細かなニュアンスや具体的なアクションプランには多少の違いはあれど、幸いなことに目指すべき大きな方向性や手段の部分では、ズレがほとんどありませんでした。
これから先、自分一人のアイデアで実験してみたいプロジェクトも色々と考え、計画を練っているところです。だからこそ、こうして事務所のメンバーと密にコミュニケーションを重ね、お互いの信頼関係を盤石にしながら、うまく活動を進めていきたいと改めて強く思いました。

スマホ社会ケニアのネット事情と、結局一番強い「人づて」の力
デスクワークの一環として、PCでケニアの農業ビジネスや農家に関する調べ物をしていました。 しかし、ここで一つの壁にぶつかります。とにかく欲しい情報がネット上で見つかりづらい。
それもそのはず、ケニアの地方部におけるオンライン発信の主戦場は、Webサイトではなく「Facebook」や「TikTok」といったSNSがメインなのです。 PC用のブラウザではなく、完全にスマホファースト、もっと言えばアプリ内で完結する動画や画像ベースの文化。これらの中からピンポイントで有益な農家のアカウントや情報を発掘するのは、検索エンジンの仕様的にもなかなかに骨が折れる作業でした。
つい数日前まで滞在していたナイロビでは、カフェでMacBookを開いてノマドワークをしている現地の人をたくさん見かけ、都会の洗練されたデジタル化に驚かされたばかり。しかし、一歩地方のマトゥングに戻れば、PCを持っている人はごく僅かで、誰もが片手のスマートフォンで世界と繋がっています。この強烈なギャップは非常に興味深いところです。
結局のところ、ここ田舎の環境においては、画面とにらめっこしてググるよりも、地元の人に「誰か〇〇に詳しい有識者知らない?」と聞いて回り、紹介してもらう「人づて」のローカルネットワークこそが、最も確実で迅速な検索エンジンなのだと身に染みて理解しました。
1日2回の「パンプ」と、バケツ1杯の水浴びという奇跡
夕方、今日も断水が続いていた我が家を救うため、家をケアしてくれている方にお願いをして、水をパンプ(汲み上げ・引き込み)してもらいました。
これで本日2回目のパンプ。 1日に2回も人にお願いをしないと最低限の生活用水すら確保できないというのは、正直なところ精神的にも身体的にもなかなかタフな現実です。
しかし、そのおかげで今夜はありがたいことに、水が水道から出てきました。 バケツにたっぷりと溜めた水を頭から被り、久しぶりにさっぱりと水浴びができたときのあの解放感!
最近は水が完全に出ず、水浴びすらお預けになっていた夜が続いていたので、ただ「水が出て、体を洗える」という当たり前の事象に、心の底から、なんてありがたいんだろうと震えるような感謝が湧き上がってきます。
ましてや、蛇口をひねれば当たり前のように強い水圧で「温かいシャワー」が吹き出してくるあの環境は、私のマトゥングの家からすれば、SF映画のテクノロジーか奇跡のようなものです(笑)。
不便な環境だからこそ、五感が研ぎ澄まされ、小さな幸せを何倍にも大きく感じられる。 今夜はバケツの水の冷たさと、その恵みの温かさを噛み締めながら、気持ちよく眠りにつけそうです。
また明日からも、身近な奇跡に感謝しつつ、一歩ずつ進んでいきます。