先生がくれた、最後の金言
ついに迎えた、語学授業の最終日。
1限目のフリートークで、先生は私たちに、これからも大切にしたい金言を贈ってくれました。
「明日は、今日よりも良くなると信じて、希望を持ち続けること」
「現地に行ったら、自分で自分のハードルを上げすぎないこと」
新しい環境での挑戦を前に、不安になる私たちの背中を、優しく、けれど力強く押してくれる言葉でした。
授業の終わりに、クラス全員で書いた色紙と感謝の言葉を渡すと、先生の目から涙が溢れました。それを見て、私たちも涙を堪えきれませんでした。 たった70日間。あっという間でした。でも、その密度の濃さはどうでしょう。言葉の壁にぶつかり、もがき、それでも笑い合った日々。先生と交わしたハグの温かさと力強さは、言葉以上に私の心に深く刻まれました。
明日も明後日も会うはずなのに、この授業という空間が終わってしまうことが、どうしようもなく寂しいです。

英語を「楽しむ」という原点
湿っぽい別れの後は、3クラス合同の「ジョイントクラス」へ。 2限目は他のクラスが企画してくれたアクティビティ。授業の復習を織り交ぜつつ、エンターテインメント性溢れる構成に、教室内は笑いに包まれました。
3限目は、私たちのクラスの出番です。企画したワードチェイン(しりとり)とワードウルフを実施。とても盛り上がりに、企画側としても胸を撫で下ろしました。
机にかじりついて「覚える」英語ではなく、コミュニケーションツールとして「使う」英語。そして何より、英語で「楽しむ」というマインド。最後の最後に、語学学習の原点とも言える大切なことを、理屈ではなく体感させてもらった時間でした。

インプットへの回帰と、サプライズ
午後からは、所長講話や言語習得オリエンテーションへ。 2年間の心構えや、一人での勉強法について。この2ヶ月半、ひたすらアウトプットに力を注いできましたが、良質なアウトプットのためには、良質なインプットが不可欠であること。当たり前だけれど、疎かにしがちな重要な視点を思い出しました。
そして、講座の後は最後の班別ミーティング。 修了バッジや記念品を受け取り、訓練の終わりを実感し始めたその時、班のメンバーからサプライズで手作りのアルバムを手渡されました。
ページをめくるたび、70日間の思い出が鮮やかに蘇ります。苦しい時の顔、馬鹿笑いした顔、真剣な眼差し。デジタルの時代だからこそ、こうして「時間」と「想い」が物理的に閉じ込められたアルバムは、何にも代えがたい宝物です。写真を見ながら振り返り、感動し、たくさん笑いました。

「旅ばな」と、狂気への賛辞
夕食後は、訓練所生活最後の自主講座「旅ばな」へ。 観光隊員の同期が主催してくれたこの会は、統計的な視点から見る日本の魅力、旅行代理店目線、バックパッカーの視点など、マクロとミクロを行き来する非常に興味深い内容でした。
かくいう私も、僭越ながらお話しさせていただきました。2時間の講座のトリを務め、アフリカ旅のエピソードを披露。会場がドッと沸いた瞬間、言葉にできない高揚感に包まれました。
「いかれてるのが、一番かっこいい」
そんな最高の褒め言葉をもらいました。世間では変わり者扱いされるかもしれませんが、ここのメンバーなら、その「狂気」を「情熱」として理解してくれる。 思えば、25個以上の自主講座に参加してきました。その最初と最後を、自分の登壇で飾れたこと。この巡り合わせにも感謝です。

終わらせたくない夜
夜は、生活班のメンバーと就寝時間ギリギリまでトランプに興じました。
明日はいよいよ修了式。訓練所での生活も最後です。
駆け込むように、たくさんの出来事と感情が押し寄せた一日。
寂しさも、達成感も、感謝も、すべてがない交ぜになった、本当に素敵な一日でした。



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