季節は巡り、銀世界へ
福島県二本松市、安達太良山の麓。 電波も届かず、最寄りのコンビニまでは徒歩30分の坂道を下らなければならない「陸の孤島」。 この訓練所で過ごした73日間の派遣前訓練が、終わりました。
73日前、ここに辿り着いた時は、まだ半袖でも汗ばむ季節でした。 訓練を彩るように山は色付き、やがて雪が舞い降り、あたりは銀世界へ。 移ろいゆく季節と共に、私たちは駆け抜けました。

1日10時間の没頭と、5kgの鎧
ここでの生活は、修行僧のようでした。 毎朝5時から始まる自習。8時過ぎの朝の集会。 チャイムと共に始まる語学授業は1日5コマ。その後も安全管理や健康管理などの講座が続き、夜になれば、訓練生が企画する自主講座に参加したり、筋トレに励んだり。そしてまた、机に向かう。
メインの英語学習は毎日10時間にも及びました。最初は全く話せず、(自己採点)50点くらいでボロボロだったスピーキングテストも、最後には85点まで上がりました。 週5回の筋トレで、体重は5キロ増えました。スワヒリ語の教材も1周しました。選択講座には全部参加し、自主講座には30回弱参加しました。
なぜ、そこまでやったのか。 それは、私が「欲張り」だったからです。

愛すべき「狂人」たちとの出会い
最初の自己紹介で、年齢も、個性も、経歴もバラバラな同期たちを見た時、「この人たちから、全部吸収してやろう」と心に決めました。 ここにいるメンバーだけで、一つの小さな社会が回ってしまうんじゃないかと思うほど、多種多様な職種のプロフェッショナルが集まっていました。
話してみると、みんな「変人」で、「狂人」。 一見変わっているけれど、全員が全く違う方向に尖った強みを持っていて、野望を持っていて。
特に、40代、50代、60代の方々が、誰よりも目を輝かせて学び、遊んでいる姿には衝撃を受けました。私たち若者が負けているわけにはいかない。心からそう思わされる、かっこいい大人たちでした。
週末にはそんなメンバーと遊びに行き、時には酔っ払い、夢を語り明かす。
(酔っ払ってダル絡みしてしまった人、本当にごめんなさい!!!)

全力と全力がぶつかる「多様性」
最初はしんどいと思っていた集団生活が、こんなにも面白いなんて。
全く違う視点・視野・視座を持つ人と話すたび、好奇心が刺激され、脳汁が出まくる毎日。
「みんな違って、みんないい」 かつては競争から逃げるための免罪符のようで、あまり好きな言葉ではありませんでした。 でも、全員が死に物狂いで頑張っていることを土台にした上でのこの言葉は、すごく素敵だと感じます。
全力と全力がぶつかり合ってこそ生まれる、本当の「多様性」。
それを肌で感じられた、最高の空間でした。まじみんなかっこいい!!

崩れ、再構築される「輪郭」
サラリーマン時代も楽しかったけれど、仕事を辞めてここにきた選択は、間違いじゃなかったと心から思えます。 今までの人生の延長線上にはない、予測不能で最高に刺激的な毎日。 グローカル訓練からの半年間、「幸せだな」と、言葉にならないくらいの幸福感を毎日噛み締めていました。
インプットだけでなく、自主講座やワークショップなど、アウトプットの機会にも恵まれ、「狂人」から「尊敬」まで色んな評価をいただき、それが自信にも繋がりました。 同時に、周りが凄すぎて自信を失いかけることもありました。
何度も自分の輪郭が崩れ、再構築され、また崩れ。 人との出会いの数だけ、自分という人間の輪郭が、分厚く、太くなっていった気がします。

スタートラインに立って
ケニアへの覚悟と共に、日本への愛も深まりました。 きっと、帰国してからも日本のためになる仕事がしたい。そのために、これからの2年間、異国の地で揉まれ、生き延びて、成長して帰ってきます。
戸馳島で出会った、最高にかっこいい大人の人たち。追いつき追い越します!
一緒に英語と「哲学」を学んだハリークラスのみんな。合言葉はGAMBATTTE!
家族のように居心地が良かった7班のみんな。2年後に、夢の続きを語り合おう。
最高の出会いに恵まれて幸せです。
言葉では伝え切れないくらい感謝しています。ありがとうございました!!
2年の間も仲間のことを思い出して、きっと世界のどこかで頑張っていると思って、自分も頑張ります。
不思議と満足感すら覚えていますが、ここはまだスタートライン。
ここからが、本当の始まりです。
よっしゃ、やるぜ。













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