未来を照らす、最後の朝日
ついに迎えた、訓練最終日。
長かったようで、振り返れば一瞬のようだった73日間。
朝、生活班のメンバーと並んで、昇りゆく朝日を見上げました。 その光は、私たちのこれからの活動を祝福し、照らしてくれるかのように、どこまでも明るく、力強いものでした。
愛おしき「いつも通り」
最後の朝食。 メニューはいつも通り。でも、その「いつも通り」が、今日は愛おしい。 毎朝、太陽の光が差し込む食堂の右端、そこが私の定位置でした。
同じ席に座り、同じ班のメンバーと交わす、謎の掛け声のようなルーティン。いつからか、遅く行っても私の席は自然と空けられているようになりました。

空っぽの部屋と、去来する想い
部屋の片付け、そして撤収。 荷物が運び出され、物がなくなっていく部屋を見渡すと、ここで過ごした時間の記憶が走馬灯のように蘇ります。カメムシとてんとう虫との格闘も含めて、この部屋は間違いなく、私の「帰る場所」でした。
空っぽになった部屋のドアから、自分のネームプレートを外す瞬間。 役割を終えた寂しさと同時に、ふと思いました。次の隊次では、どんな人がここを使い、どんな新しいストーリーがこの部屋で生まれるのだろうか、と。

年齢を超えた「青春」の正体
朝9時半。お別れの時。
先生たちも見送りに来てくれ、仲間たちと最後の言葉を交わします。 ここにいるほとんどの人とは、もう二度と会えないかもしれない。そう思うと、やはり別れは悲しいものです。あちこちですすり泣く声が聞こえ、本当に濃密な時間を共有したのだと実感します。
20代から60代まで、経歴も年代もバラバラな私たちが、こんなにも熱く、涙を流せるなんて。 本気で頑張り、本気で楽しむ。年齢なんて関係ない。「本気」こそが、青春を作る唯一の材料なのだと、この場所が教えてくれました。
夢から覚めて、次なる舞台へ
終わる時は、あっという間でした。
二本松駅で30分、電車を待ちながら生活班のメンバーと写真を撮り、別れを告げました。あれほど不便だと思っていた、1時間に1本しかない電車さえ、今は恋しく感じます。
新幹線に乗り込み、座席に沈み込んだ瞬間、張り詰めていた緊張の糸がプツンと切れたのでしょう。30秒もしないうちに寝落ちしてしまい、アラームで目を覚ますと、そこはもう大宮でした。
まるで、一瞬でワープしたかのような。 長い長い夢から、ふと覚めたような感覚です。
夜、久しぶりに家で食べるご飯。 帰ってきました。
日常へ。そして、本当のスタートラインへ。
派遣まで、残り20日。 手続き、勉強、そして何より体調管理。 万全の状態でケニアの大地を踏めるよう、最後の準備を整えます。
二本松での物語は、これにて終わり。 そして、次の物語が始まります。

隣の部屋メイト、ありがとう。


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