無心と、薪と、火のある暮らし
今日は語学授業がなく、二本松市内での「所外活動」の日でした。私は、地元の米農家さんのお宅でお世話になることに。
畑の作業はすでに一段落しているとのことで、今日は一日中、薪割りのお手伝いをしました。想像していた斧を振り下ろす作業とは違い、実際には機械を使って安全に割っていきます。力は要りませんが、単純作業の繰り返しは、また違った疲れが溜まります。
でも、その無心になれる時間が、不思議と心地よくもありました。
この薪は、料理やお風呂を沸かすために使うのだそうです。今もなお、薪を暮らしの中心に据えた生活。その潔さと力強さに、感動しました。

当たり前が、当たり前ではない場所
薪割りの手を休め、農家の方と色々な話をしました。 その中で、最も強く印象に残ったのは「熊」の話です。
この地域では、子どもは絶対に大人と一緒に行動しなければならない。それでも、「大人だって、熊から子どもを守ることなんてできないのにね」と、農家の方は静かに言いました。
その言葉に、胸が詰まりました。 これはもう、他人事などではありません。安心して「普通の生活」を送ることさえ脅かされている。その厳しい現実を、肌で感じました。
支えられている、という実感
そんな厳しい現実の中、私たち研修生を温かく受け入れ、お世話をしてくださる。その優しさが、本当にありがたかったです。
私たちの協力隊活動も、こうして地域の方々が寄せてくださる理解と応援の上に成り立っているのだと、改めて実感しました。その信頼を裏切らないよう、身が引き締まる思いです。
家族と過ごす、温かい夜
訓練所に帰った夜は、生活班のメンバーの誕生日をお祝いしました。 仲間が作ってくれたお祝いの動画を見ながら、この2ヶ月弱を振り返る。たったそれだけの時間なのに、とてもエモい感情が込み上げてきました。
日中は、自然の厳しさや農業の現実という「リアル」に触れ、夜は、この「家族」のような温かい絆に包まれる。たったの2ヶ月。 でも、その一日一日は、これまでの人生の何年分にも匹敵するほど、濃密な時間でした。本当に、良い仲間に恵まれたと思います。
残すところ、あと1週間。 この素晴らしい時間を、最後の一日まで大切に噛み締めます。



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