【派遣前訓練55日目】デッサンのように世界を見る。沖縄が教えてくれた「距離」の大切さ。

二本松訓練所
二本松訓練所青年海外協力隊

静かな休日の、内なる昂り

今日は日曜日。休日最終日です。
今日も一日訓練所にこもり、来週のプレゼンテーションに向けた準備や、英語とスワヒリ語の勉強に没頭しました。

修了テストまで、残り2週間。
この勉強漬けの日々も、あと2週間で終わってしまいます。ケニアでの活動が現実味を帯びてきました。ここからもう一段、ギアを上げていきます。

ミーハー魂と、スポーツの熱

とはいえ、息抜きも必要です。
午前中は、ミーハー魂を存分に発揮し、ワールドシリーズ最終戦のドジャースの試合を観戦していました。同じ日本人として、その活躍は本当に誇らしく、かっこいい。スポーツが持つ、人を熱狂させ、奮い立たせる力を改めて感じました。元気をもらいました。

沖縄の歴史と、当事者としての「無知」

夜は、沖縄、そして沖縄戦について考える機会がありました。 そこで痛感したのは、私自身が、沖縄のことをいかに知らなかったか、ということです。日本人として、絶対に知っておかなければならない歴史であり、今なお続く問題です。

米軍基地が生活に溶け込み、良くも悪くも日常の一部となっている現実。誰と話すか、どの側面を切り取るかで、その”結論”は全く別のものになる。 まず必要なのは、この複雑な問題を、複雑なまま受け止めること。事実を認識し、理解すること。判断は、そのずっと先にある。すなわちネガティブケイパビリティを持つことの重要性を感じました。

近づく熱量と、距離を置く視点

この姿勢は、きっと任国での活動においても、非常に重要になるはずです。 現地に「近づけば近づくほど」、その情報の「温度」は高まります。しかし、その生々しい一次情報は、必ずしも事実の全てを表現しているわけではない。人の数だけ、正義も悪も存在するからです。

だからこそ、第三者として、あえて冷静に「距離を取れる」私たちに価値があるのかもしれない。

それはデッサンを描く時のようなものだと思います。 細部を描き込むためにモチーフにぐっと近づき、次の瞬間には、全体のバランスを見るためにキャンバスから遠ざかる。 この「近づく」ことと「距離を置く」ことの振り子のような動きこそが、私たち協力隊の「異物」「よそ者」としての価値なのではないかと思います。

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