始まりの終わり、終わりの始まり
今日は一日、農業の作業に没頭しました。午前中は、ブルーベリー狩りのシーズンを終えた鉢の移動です。土を使わず、軽量なアクアフォームを用いたポット栽培だからこそ可能な作業ですが、この作業には特別な思い入れがあります。
というのも、これは私が宮川洋蘭さんに来た初日に、全く同じことをした作業だからです。
2ヶ月前、右も左もわからずただ運んでいたブルーベリーの鉢。しかし今、様々なことを学び、日々の作業を通して一種の愛情すら覚えた目で見るブルーベリーは、全く違って見えます。生産者としての知識はまだまだですが、その大変さや想いがわかる「ビギナー」にはなれた。生産に携わることで物事を見る「解像度」が上がり、自分の立場が少しだけ生産者側にピボットしたような、不思議な感覚です。なんだか、とても感慨深い時間でした。
蘭の支柱立てと、ハウスの熱気
午後は、蘭の一種であるデンドロビウムの支柱を立てる作業です。この品種は自立しないため、成長の早い段階で支えが必要になります。
それにしても、苗があるハウスはとにかく暑い。気温は35度を優に超え、宮川洋蘭の中でも最も過酷な環境かもしれません。ただ黙々と、一本一本丁寧に支柱を立てていきます。体調管理には、最後まで気をつけたいです。

小さな優しさと、暮らしの知恵
最近、特に蚊に刺される量が増えました。同じ場所にいても、私だけが周りの10倍は刺されているような気がします。まるで、自分が蚊を集めて皆を守る避雷針ならぬ「避蚊針」になったかのようです。
そんな虫刺されだらけの足で歩いていたところ、近所のおばちゃんたちが心配して声をかけてくださり、「これを塗るといいよ」と、庭のアロエを分けてくれました。薬ではなく、暮らしの中に根付いた先人の知恵。人の温かさと共に、大切なことを教えていただいた気がします。

ゴールテープのその先へ
就業後は、今週末に控えた活動報告会「車座」に向けた買い出しと調理をしました。この会が終われば、いよいよこの研修も終わりを迎えます。
そんなことを考えていたからか、久しぶりに包丁で手を切ってしまいました。2ヶ月ぶりの小さな怪我です。ゴールが見えてきた時こそ、改めて気を引き締め直さなければ、、、
最後まで、しっかりと走り抜けようと思います。
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