昨日の豪雨が嘘のように、朝から晴れ渡りました。道や畑にはまだその爪痕が残り、九州の自然の厳しさを物語っていましたが、幸い大きな被害はなく、無事に朝を迎えられたことに安堵します。
しかし、安堵も束の間。昨日出荷が止まった分と、明日から会社がお休みになる分を取り返すため、今日は胡蝶蘭の出荷作業が山積みでした。朝から夕方まで、息つく間もないほどの忙しさ。噂に聞く「母の日」の繁忙期は、これの数倍にもなるというのだから、想像するだけで恐ろしくなります。
「毎日が初演」という、ディズニーの言葉
目の前には、無数の配送伝票。一つひとつは、ただの紙切れと文字の羅列です。しかし、その向こう側には、この花を受け取る「一人」がいて、その人だけの物語が必ず存在します。
どれだけ数が多くても、どれだけ忙しくても、その一つひとつの重みは決して変わらない。バタバタと時間に追われる中で、私は伝票の名前を見ながら、その背景にある物語に想いを馳せ、一つたりとも丁寧さを失わないように、と心に誓いました。
ふと、ディズニーリゾートで働くキャストが大切にしている「毎日が初演」という言葉を思い出しました。 働く側にとっては繰り返しの毎日でも、そこに訪れるゲストにとっては、一生に一度の体験かもしれない。だから、常に初演の気持ちで臨むのだ、と。
この言葉は、ルーティンワークに陥りがちな、私たち生産者にとっても、重い戒めを与えてくれます。伝票に書かれた名前と、添えられた要望。その一つひとつに、言葉の重みがずっしりとのしかかってきました。
アメリカのパーティのような、誕生日の夜
忙しかった仕事が終わり、夜は誕生日会を開いていただきました。 昨日が大雨だったため、一日遅れの開催です。なんと、もう一人の研修生も私と誕生日が一日違いということで、合同でのお祝い。なんとも、おめでたい2日間です。
戸馳島の農家の方々など、10人以上が集まってくださり、庭先でのBBQは、まるでアメリカのホームパーティのようでした。美味しい焼酎、絶品の肉、そして何より、皆さんの温かい笑顔。本当に、素敵な時間でした。
その場で、私は24歳の抱負を話させてもらいました。 「将来的には、アフリカでビジネスをしたい。その一歩目に、今年はしたいと思っています」と。
すると、その場にいた4人の経営者の先輩方が、口を揃えてこう助言してくださいました。 「そうやって、やりたいことは口に出すことが大事なんだよ」と。
口に出すことで、夢は具体的な目標になり、応援してくれる仲間や、思わぬ繋がりが生まれていく。その言葉には、幾多の挑戦を乗り越えてきたであろう方々ならではの、確かな重みがありました。
大声で笑い、語り合っても、誰にも文句を言われない。一人の声かけで、たくさんの人が集まってくれる。これこそが、田舎の、この場所の豊かさなのだと改めて実感しました。
本当に、ありがとうございました。 24歳。年男。全力で頑張ります。

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