今日の仕事は、一日を通してブルーベリーの鉢に、土の代替となるアクアフォームを追加していく作業。硬くて重いこの素材を、無数の鉢に詰めていく、なかなかの重労働です。
手のひらに伝わる、根の生命力
作業をしていると、樹勢の良い個体ほど、力強い根がびっしりと張っているのが分かります。その分、作業は格段に大変になる。しかし、その抵抗にこそ、私はこの仕事の意味を感じていました。
硬いアクアフォームを押し返す、その力。手のひらに直接伝わってくる、根の生命力。この作業は、彼らがさらに深く、広く根を張り巡らせるための手伝いなのだと、身体で理解することができました。
来年の夏へ埋める、タイムカプセル
先日も書きましたが、農業の成果が現れるまでには、少なくとも1年という長い時間がかかります。今日、私が汗を流して行っているこの剪定やアクアフォームの追加作業が、どのような結果をもたらすのか。それを、この目で見ることはできません。
その答えが出る頃、私はもうケニアにいる。
そう考えると、この仕事は、まるでタイムカプセルのようです。来年の夏に、このブルーベリーの木々が豊かな実をつけてくれることを願いながら、自分の労働と想いを、鉢の中に埋めていく。大変だけど、どこかロマンのある、面白い仕事です。本当に、たくさんの実をつけてほしい。
「終わり」を意識するから、「今」が明確になる
ちょうど、この研修も残り3週間となりました。帰りの飛行機を予約し、終わりが明確に見えてきたことで、時間の密度が日に日に濃くなっているのを感じます。
時間を意識すると、「今、やるべきこと」が驚くほど明確になる。やはり、”期限”というのは、人間が集中力を発揮する上で、非常に重要な要素なのだと痛感します。
これは、2年間の協力隊の活動でも同じはずです。ただ漠然と2年間を過ごすのではなく、自分の中で中間ゴールと期限を設定し、常に「終わり」を意識する。そうすることで、中だるみすることなく、常に全力で走り続けられるのではないか。
ケニアへ行く前に、また一つ、大切な心構えを学ぶことができました。
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