今日の仕事は、一日を通してブルーベリーの剪定と雑草抜き。
最初は楽しい作業も、一日中となると体力的にも、そして延々と枝と向き合い思考を巡らせるという意味で、精神的にも、なかなかに堪えます。植物もまた、一つひとつ樹勢が違う生き物なのだと改めて感じました。
誰に、どんなメッセージを届けたいか
お昼前、宮川さんの元を訪れていた元NHKディレクターの方とお話しする機会がありました。
どうすれば、テレビの特集として取り上げてもらえる企画になるのか。その見せ方やトピックの立て方など、非常に興味深い話を伺いました。しかし、その根幹にあるのは「誰に、どんなメッセージを届けたいか」という、マーケティングの思考法にも通底する、極めてシンプルな問いでした。
そして、その方の「卒業旅行」の話に、私は衝撃を受けます。
スマホも会話も断つ「禅修行」に、なぜ人は集うのか
彼が退職後に行ったのは、10日間の禅修行。スマホや本はもちろん、参加者同士の会話、ジェスチャーに至るまで、あらゆるコミュニケーションが禁じられた空間。食事は質素なものが一日2回。ただひたすらに、坐禅を組む。
キャンセル待ちで、ようやく参加できたというほど人気のその場所に、なぜ現代人はこれほどまでに惹きつけられるのでしょうか。
それは、「スマホ疲れ」「人疲れ」が、もはや個人の問題ではなく、社会問題にまでなっていることの証左なのかもしれません。あらゆる情報や繋がりから強制的に切り離された時、一体何が残るのか。そして、「自分を自分たらしめるもの」とは、果たして何なのか。
伸び代しかない、ゴールデンエイジの輝き
夜は、小学生のサッカーチームの練習へ。
大人たちが、自らをリセットするために繋がりを「断つ」一方で、子どもたちは、あらゆるものを吸収し、爆発的な速度で「繋がって」いきます。
彼らの成長は、本当に早い。大人のそれとは、時間の密度も、成長の伸び代も、全く違う。サッカーのキャリアにおいて、最も重要だと言われる「ゴールデンエイジ」。その貴重な時間に、指導者として関わらせてもらえていることが、今はただ、楽しくて仕方ありません。
自分自身と向き合う大人たちと、無限の可能性を秘めた子どもたち。その両極に触れた、非常に学びの多い一日でした。
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