【グローカル48日目】レシピからの「逸脱」。料理は、アフリカで生きるための訓練だ。

グローカル訓練
グローカル訓練青年海外協力隊

朝6時、活動開始。「車座」で提供するメニューの開発と試作のため、一日中キッチンに立ち続けました。ぶっ通しで1作業を続けると、さすがに疲れが溜まります。手応えがあったものもあれば、そうでないものも。特に、ジンジャーエールはスパイスのバランスが絶妙に難しく、「まあ、美味しい」という凡庸な着地点から抜け出せませんでした。

もちろん、私はプロの料理人ではなく、そこまで高いレベルを求められているわけではありません。しかし、やるからには誠心誠意、自分の想いを味に乗せられるよう、最後までやり切りたい。

「足りない」中で、どう作るか

これまで料理経験がほとんどなかった私にとって、この島での自炊生活は、それ自体が新鮮な挑戦です。そして、その面白さの核心は、「足りない」中でどう作るか、という点にあると感じています。

ネットのレシピ通りに作れば、まずいものができるはずはない。しかし、それは予定調和の世界です。本当に面白いのは、そこからどう「はみ出る」か、あるいは予期せず「はみ出てしまう」か。その計算外の「逸脱」から、時に驚くような美味しさが生まれる。

代替する力。ゴールへの道は一つではない。

当然ながら常に全ての食材が手に入るわけではありません。限られた材料の中で、何かを何かで「代替」する工夫が求められる。 この思考プロセスは、まさしく、これからアフリカでの活動に必要とされる力そのものではないか、と思いました。

ゴールへ至る道のりは、決して一つではない。制約の中で、いかにして創造性を発揮し、別のルートを見つけ出すか。そう考えると、日々の料理もまた、来るべき未来のための、最高の訓練なのかもしれません。

兎にも角にも、何事にも手を抜かない。 中途半端な関わり方では見えない景色が、全力で取り組んだ先に、きっとあるはずです。研修期間も、残り1ヶ月を切りました。後悔のないよう、一日一日を駆け抜けようと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました