【グローカル43日目】アグリマーケティングとサッカーコーチングに共通する「本質」とは。

グローカル訓練
グローカル訓練青年海外協力隊

週の始まり、月曜日の朝礼。
週末に福岡の園芸店を訪れたという社長が、こんな言葉を共有してくれました。 「業界全体として元気がないと思っていたが、頑張っているところもある」

そのお店は、ただ植物を売るだけではなく、訪れること自体が目的になるような、素晴らしい空間だったそうです。

これこそが、マーケティングの本質ではないか。広告宣伝の巧拙ではなく、いかにして顧客に「感動体験」を届けられるか。お金を払ってでも、その場所に足を運びたい、その商品を手に入れたいと、心から思わせられるか。私自身が協力隊のテーマに掲げる「アグリマーケティング」の核心も、ここに尽きると、改めて感じました。

FUKUOKA EFFECT(フクオカ・エフェクト)|福岡市西区西の丘のガーデニングショップ
福岡市西区西の丘のショップ、FUKUOKA EFFECT(フクオカ・エフェクト)。

「体勢一つ」と「アクアフォーム」。楽を追求する、現場の創意工夫

午前中は、ブルーベリーの「アクアフォーム」を入れ替える作業。
根の張りを良くし、水はけを最適化するために、土の代わりにスポンジのような素材を使う。
これもまた、より良い製品を生み出すための、現場の創意工夫の一つです。

作業中、社長が「体勢一つで、農作業はうんと変わるけん」と声をかけてくれました。

本当に、その通りだと思います。いかにして上手に”サボる”か、いかにして”楽”に、そして”早く”できるか。その創意工夫こそが、生産性を向上させる。非農業者出身の私だからこそ、固定観念なく見つけられる改善点も、きっとあるはずです。

午後は、胡蝶蘭の作業の合間に、朝礼の話を受けて直販エリアのPOPやMAPを作成。これもまた、「感動体験」を届けるための、大切な一歩です。

店頭POPの比較
店頭POPをのデザインを比較している様子

サッカーという共通言語が、対話を生む

夜は、地元の小学生のサッカーチームへ。 低学年の子どもたちとのコミュニケーションは、正直まだ難しい。共通の言語が見つからず、どう接していいか戸惑う場面も多いです。

しかし、高学年のジュニアチームとは、少しずつ距離が掴めてきました。
彼らとは、「サッカー」という共通言語があるため、対話が成り立ちます。ある程度の技術や戦術眼が共有されているからこそ、言葉でのアドバイスも、ピッチ上でのパス交換も、その両方が深いレベルでのコミュニケーションになる。

久しぶりにピッチに立ち、思い切り体を動かし、声を出す。
やっぱり、サッカーは観るよりやるに限ります。本当に、楽しい!

一日を終えてみて、改めて思います。 マーケティングの本質は「感動体験」であり、農作業の本質は「創意工夫」だった。そして、サッカーの本質は、言葉をも超える「対話」そのものだった、と。

全く違う活動の中に、それぞれ、しかしどこか通底する、物事の核心に触れたような一日でした。

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