今日はオフ。「休むことも仕事だ」と先週痛感したばかりなので、今日はPC作業に時間を使うことにしました。午前中は、このブログのデザイン改善。WordPressやCSSを手探りでいじっていると、その仕様が少しずつ見えてくる。この試行錯誤自体が良い学びになります。(もし、サイトが見づらい、使いづらいなどあれば、ぜひ忌憚なきご意見をいただけると嬉しいです。)
ブログのデザイン改善に没頭し、気づけば14時過ぎ。そこから別のPC作業も片付けているうち、あっという間に時刻は17時になっていました。昼食を摂り忘れるほどの、不思議な集中力のある一日です。
その後、千秋楽で推しの若隆景の二桁勝利を見届けてから夜ご飯を済ませ、海辺へと散歩に出かけました。
夏の夜の海辺と、一冊の本
本を読んでいて、ふと顔を上げると、あたりはすっかり暗くなっていました。
海水浴場には、夏の鮮やかな空気が満ちていました。カップルが手にする花火のささやかな光、家族連れの楽しげな笑い声、バーベキューのスモーキーな香り、そして、寄せては返す波の音。その全てに身を任せながらの読書は、格別な時間です。

今日読んでいたのは、『農に生きる』。 著者は、新規就農から一代で九州の農業を牽引する存在となった、木之内均(きのうち ひとし)さん。宮川さんが「お世話になった方なんだ」と、おすすめしてくださいました。
わずか150ページほどの薄い本ですが、その密度は驚くほどに濃い。ブラジルのジャングルでの開拓、全国の仲間と手を組んでの事業展開。これが本当に一人の人間の人生か、と疑うほどの行動力と馬力に、ただただ圧倒されました。
現場にこそ、答えはある
日本の農業界には、古くから**「農学栄えて、農業滅ぶ」**という警句があります。学問としての理論ばかりが先行し、最も重要なはずの「現場」が衰退していくことへの、痛烈な批判の言葉です。
木之内さんの本を読み、その壮絶な人生を知った後では、この言葉が全く違う重みを持って響きます。
彼は、この警句をまさにその身で体現し、覆してきた方なのだと。理論や理屈ではなく、常に圧倒的な「現場」での実践を貫き、道を切り拓いてきた。その姿に、私は深く感銘を受けました。
だからこそ、今、私がこの場所で汗を流し、日々作業をしていることにも、必ず意味はある。本を読み終えた時、その確信が、静かに、しかし力強く胸に満ちてきました。私の道は、間違っていない。
木之内さんのように、人から応援される人間になれるよう、私も私の道を、がむしゃらに走り続けようと思います。
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