【ケニア派遣99日目】仕事の醍醐味はトラブル解決。放し飼いの鶏に荒らされるイチゴと、農家の決意

JICA海外協力隊
JICA海外協力隊Kakamegaケニア派遣

10時に始まる「8時始業」の事務所

体調は大方、復活したので、今日から本格的に仕事を再開しました。

まずは、イチゴ農家へ進捗確認に行くためのアポイント電話から。相手はローカルの農家さんなので、スワヒリ語で話します。まだ複雑な議論は難しいですが、簡単な日程調整や挨拶なら、電話でもなんとかなるようになってきました。小さな成長です。

フィールドへ向かう前に、数日ダウンして心配をかけていた農業事務所のオフィサーたちに挨拶をしに行きました。しかし、事務所に行ってもなかなか人が来ません。一応、公式には「朝8時始業」なのですが、結局最初の人が来たのは10時でした。 まあ、やる仕事もないから仕方ないよなと、私自身もこのケニア的な時間の流れにすっかり慣れてしまっています。

なぜか歩道を走るバイク(少年)
同僚に聞くと、ショートカットのためじゃない?って言ってたけど、絶対道路を走ったほうが早い。

イチゴ vs 放し飼いの鶏

10時に出社してきた同僚と一緒に、イチゴ農家のフィールドへ向かいました。

現場を見てみると、進捗は決して芳しくありませんでした。 原因は「放し飼いのニワトリ」です。

ニワトリたちがイチゴの畝を毎日ほじくり返し、せっかく敷いたマルチをボロボロにしてしまっていました。 農家の方も「毎日マルチを直すのが大変すぎる」と、一旦マルチを剥がしてしまったそうです。ニワトリのせいで枯れてしまった苗も結構ありました。早急な獣害(鳥害?)対策が必要です。

少しディスカッションをした上で最終的には、農家の彼女が「私自身でなんとか対策するわ」と力強く言ってくれました。心強いです。
次から次へと色々な問題が出てくるものですが、これもまた現場のリアルです。

「実際、仕事ってトラブル解決がほとんどだよな」 枯れた苗を見つめながら、ふとそんなことを思いました。 最初からすべてが計算通りに上手くいくことなんてあり得ないし、もしそんなことがあったら、きっと仕事として面白くありません。壁にぶつかり、原因を探り、農家と一緒に解決策をひねり出す。そのプロセス自体がコミュニティ開発の醍醐味なのだと思います。

全滅したわけではなく、元気に育っている苗もちゃんとありました。 彼女とは、「今は実を収穫するのは我慢して、とにかくこの元気な苗からランナーを伸ばして『株を増やす』ことに専念しよう」と話し合い、改めて方針を固めました。

畝がねこのベットになってた

影山優佳ばりの同僚と、幻の繁忙期

午後は事務所に戻りましたが、驚くべきことに、本当に誰も来ませんでした。 文字通り、ずっとやることがありません。 赴任当初、オフィサーたちが「3月くらいになったら(雨季に入るから)死ぬほど忙しくなるぞ」と言っていたのは、一体何だったのでしょうか……。幻だったのかもしれません。

暇を持て余していると、女性同僚(熱狂的なチェルシーファン)とサッカーの話題になりました。 彼女は、前日のチャンピオンズリーグでPSGが惨敗したことについて、「今年はもう終わりね」と深くため息をつきながら語り始めました。

「今のチームは、監督も選手も『若すぎる』のよ。ピッチ上でチームを引っ張り、コントロールできる落ち着いたリーダーシップを持ったベテランがいないとダメね」

その的確すぎるチーム分析。影山優佳かな?と思うくらい、めちゃくちゃサッカーに詳しい女性でした。ケニアのサッカー熱、そしてプレミアリーグや欧州サッカーの浸透度は、男女問わず本当に凄まじいものがあります。

チェルシーカラーの洋服を纏う同僚

結局、カレーが最強

夜。 冷蔵庫の機能が怪しい我が家で、ダメになりそうな余った食材をとりあえず全部鍋にぶち込み、「カレー」を作りました。

一口食べて確信しました。 「これ、鬼リピートするかもな」と。

これまでも色々なローカル食材で自炊に挑戦してきましたが、どんな適当な食材でもスパイスの力で強引にまとめ上げ、最高のご馳走に変えてしまうカレーの包容力は異常です。
「結局、カレーなんだよな」 異国の地で、日本の国民食の偉大さに改めてひれ伏した、病み上がり初日の夜でした。

「ジョジョ7部開幕ッッッ!!
テンション爆上がりの夜。

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