【ケニア派遣95日目】「あっちだよ」の適当な道案内と、一から発酵させている(?)ピザ。

JICA海外協力隊
JICA海外協力隊Kakamegaケニア派遣

「あっちだよ!」という適当な道案内

今日は、大きな街であるカカメガタウンでマーケットを見て回る予定でした。

まずは、同期隊員からお願いされていた「米の種子」を売っているお店を探します。道ゆく男性に場所を尋ねると、「おお、あっちの方だよ!」と自信満々に指を差して教えてくれました。しかし、その声に従って進んでみますが、明らかにその方向に目当ての店はありません。

「いや、分かってたけどさ……」

ケニアに来てから、これが本当に多い。彼らはなぜか「知らない」「分からない」とは言わず、適当な方向を教えてその場をやり過ごそうとします。本当にみんな、どんな気持ちで道案内をしているのでしょうか。分からないなら素直に「分からない」と言ってくれや、と内心毒づいてしまいます。こういう小さなコミュニケーションのエラーが、ボディブローのように地味なストレスとなって蓄積していきます。

公園で乗馬経験している人がいました。

消費者に刺さる「シンプルな便益」

気を取り直して、マーケット周辺のレストランの方と少し話をしました。

そのレストランは、市場からではなく普通の小売スーパーから野菜などを仕入れているそうです。 構想しているプロジェクトについて話している中で、やはり分かりやすい「価格」と、「新鮮さ」という便益をしっかり伝えるのが良いという感触を得ました。

農家や消費者と話していてもよく出てくるのが、「Fresh(新鮮)」「No-chemical(無農薬)」「Cheap(安い)」といった、手垢のついた言葉たちです。でも、だからこそ強い。 彼らは複雑な消費者心理で商品を選んでいるわけではなく、「パッと見の分かりやすい価値」で判断しています。だとしたら、商品を選んでもらうために一番大事なのは、そういった直球の言葉を研ぎ澄ますことです。

彼らが日常で大事にしているニュアンス、よく使う生きた言葉を拾い上げるためにも、英語だけでなくスワヒリ語、ひいてはこの地域のルヤ語も少しずつ勉強していきたいと強く思いました。 幸い、ヒアリングしたレストランのボードメンバーの一人は、私の「プロジェクト開始前のリサーチ」という意図を初めて(?)ちゃんと理解してくれました。これからも定期的にコンタクトを取り、関係性を温めていこうと思います。

激安の古着屋と、一から発酵させているピザ

その後、「seven sunday」という古着屋さんに入りました。 雰囲気は日本のセカンドストリートのような感じですが、価格設定は完全に「ぶっ壊れ」ていました。

中国語のタグがついた服など、おそらく外国から寄付や廃棄品として送られてきた、原価がほぼゼロであろう大量の服が並んでいます。シワはありますが、普通に良さげな服も多い。 入り口には「Up to 150シリング(最大150円)」と書かれています。 タグには200〜500シリングと書いてあるものもありましたが、レジに2着持っていくと「300シリング(約300円)」と言われました。ミスかと思って聞き返しましたが、そういう価格設定のようです。

先日キミリリの市場でも感じましたが、これだけの価格崩壊が起きていれば、多少お金がなくてもおしゃれな人がたくさんいるのも頷けます。(そしてやはり、国内の繊維産業が育たない理由も)。

昼ごはんは、カフェでピザを頼みました。しかし、これがなかなか来ない。見事なケニアタイムです。 「これ、生地を一から発酵させてんのかな?」と思うくらいの待ち時間でした。まあ、急いでいるわけではないですし、こういうのんびりした時間も面白いなとPolePole文化(スワヒリ語でゆっくりゆっくりという意味)を楽しんでいました。

この時はまだその余裕がありました…

突然のブラックアウト

……しかし、その後の記憶があまりありません。

ピザを食べた後くらいから、急激に体調が悪化しました。 めちゃくちゃキツかった。フラフラして、まともに歩くのもしんどい状態。 おそらく、連日の慣れない肉体労働や長距離移動、そして日々の小さなストレスが重なり、疲労が限界を超えていたのでしょう。

どうやって帰宅したのかも曖昧なまま、その日は文字通り、死んだように眠りました。ケニアでの生活は、自分が思っている以上にエネルギーを消費しているようです。
休息も仕事の一部だなと改めて感じます。

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