デジタルから切り離された週末
昨日からずっと電気がありません。
いつ復旧するかと待っていましたが、結局電気がついたのは夕方の18時。いつもよりは「気持ち早い」くらいの時間です。 私の住む家では、毎日日中は停電しており、復旧するのは夜の19時頃というのがすっかりデフォルトになっています。
スマホもPCも充電が切れかけ、ルーターの電源も落ちているためWi-Fiも使えません。ネットが使えないというのは、現代人にとって、そして週末にPC作業をまとめたい私にとっては結構な不便です。もちろん外に出る選択肢もありますが、外に出れば体力は削られます。
「まあ、ないものはない。仕方ない」 諦めも肝心です。
今後の作業ペースも、この「日中停電」を前提に考えていく必要がありそうです。

キッチンでの挑戦:ウガリ煎餅とマンダジ
電気がなくPCが開けないので、今日は朝から洗濯、掃除、そしてキッチンに篭る一日にしました。 テーマは「加工品の試作」です。
将来的に販売することを見据え、ただ作るだけでなく、味が安定するように分量をきっちり計りながらの挑戦です。うまくいったものもあれば、そうでないものもありましたが、二つの試作品は手応えがありました。
1. グースベリーのマンダジ グースベリー(食用ホオズキ)を乾燥させ、レーズンのようにしてマンダジ(ケニアの揚げパン)の生地に練り込んでみました。甘酸っぱさがアクセントになり、結構美味しいです。

2. ウガリ煎餅 ケニア人の主食「ウガリ(トウモロコシの粉を練ったもの)」を使った煎餅です。
実は、こちらでは作りすぎて余ったウガリが捨てられているのをよく見かけます。 このフードロスを減らしつつ、スナックとしてアップサイクル(付加価値をつけて再生)できたら良いのではないか。そう考えて作ってみました。

「誰でもできる」という参入障壁のジレンマ
味のアイデアとしては悪くない。しかし、「これ、誰でも作れるな」と感じました。
特別な技術や機材がいらず、余ったウガリで作れるということは、参入障壁が極めて低い。ということ。もしこれが売れ始めたら、すぐに周りの人が真似をして、あっという間に価格競争に巻き込まれるでしょう。 「ビジネスとして継続して稼げる仕組み」にするには、味付けに独自のスパイスを使うか、パッケージングで差別化するか、もう一つ高い壁が必要です。
とはいえ、手を動かして試行錯誤するのは、疲れたけれど純粋に楽しい時間でした。

電気が復旧して届いた、遠い日本からの勇気
18時に電気が復旧し、ようやくネットに繋ぐと、遠い日本から嬉しいニュースが飛び込んできました。
日本のプロサッカーリーグで、かつての後輩がルーキーとして試合に出場し、ゴールを決めていました。しかも、相手キーパーは私の同期。
知人や友人が大舞台で活躍する姿は、本当に大きな励みになります。現在開催されているミラノ・コルティナオリンピックもそうですが、サッカーをはじめとするスポーツには、見ている人に勇気や元気を与える圧倒的な力があります。
私が今いる場所は、華やかなピッチや雪山のステージではなく、停電が日常のケニアの田舎町です。活動のステージは全く違いますが、彼らのように「誰か1人でも元気や勇気を与えられる活動」にできたらなと、画面越しに強く思いました。
2月の余韻と、3月のロードマップ
夕方、薄暗い部屋でヨガマットを敷き、体を伸ばしながら今月の振り返りと来月の計画を練りました。
ぼちぼち、激動だった2月が終わろうとしています。 2月の最大の目標は「生活基盤を作ること」でした。 家を探し、家具を揃え(妥協はありつつ)、なんとか安心して眠れる場所を確保できました。並行して、イチゴの栽培トライアルもぼちぼち開始できました。合格点だと思います。
そして3月。 テーマは「活動の拠点を増やすこと」に決めました。 少しずつ現地の空気やリズムに慣れてきたので、自分の足で動き回り、新たな農家やコミュニティとの繋がりを開拓していきたい。
ただし、一つの絶対的なルールがあります。 「無理をしないこと」 赴任してからの70日余りで、すでに2回も大きく体調を崩しています。 健康でなければ、拠点を増やすことも、ウガリ煎餅を焼くこともできません。
体調管理という一番の基礎工事だけは疎かにせず、ポレポレと進んでいきます。



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