【ケニア派遣74日目】妥協の家具と断る勇気。不完全な我が家で作る「帰る場所」

JICA海外協力隊
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妥協と拒絶で作る「帰る場所」

朝、待ちに待った家具が運びました。しかし、いざ部屋に入れてみると、サイズが小さかったり大きかったり、注文時の図面とちょっと違う。クオリティもぼちぼちで、決して安かったわけでもありません。 「もう1回お願いすることはないな」と心の中で思いつつ、許容できる部分は飲み込み、無理な部分は修正してもらいました。

夕方にはベッドフレームの組み立てを行いました。1階のショップの人に手伝ってもらい2人で試行錯誤しましたが、どうにもうまくいかず、Fundi(職人)を呼ぶことに。

こちらの足元を見て、追加でお金を要求されそうになりました。大した額ではありませんが、商売として納得がいかないため、そこは頑なに拒否しました。 ただ、代わりに一緒に来て手伝ってくれた人はめちゃくちゃ良い人でした。ボルト締めに苦戦しながらも黙々と作業し、最後は笑顔で颯爽と帰っていきました。

まだ足りないところはありますが、大方、家が完成しました。
結構お金はかかりましたが、やはり快適です。最近は全く電気が安定しませんが、残り約90%のケニア生活、この「帰る場所」を拠点に頑張れそうです。

休まない「安息日」の猛勉強

日中は、事務所の人に誘われて教会へ行ってきました。 「Seventh-day Adventist(SDA:セブンスデー・アドベンチスト)」という、土曜日を安息日として礼拝を行う宗派の教会です。 彼らは学校や医療機関を支援していることが多く、この日の礼拝も学校の敷地内で行われました。

挨拶から始まり、Sabbath School(安息日学校)と呼ばれる教会員同士の聖書の学び、讃美歌の練習、説教、再び讃美歌、そして食事。 午後もプログラムがあるそうですが、私は食事の後に帰らせてもらいました。

驚いたのは、その熱量です。 「安息日」と言いながら、めちゃくちゃ勉強しているのです。 キリストが「人間」「神」「創造主」の3つの側面を持つことの議論や、天使の創造時期に関するヘブライ人への手紙の引用など、内容は非常にハイコンテクスト。 神への祈りとはいえ、「疲れないのかな」と正直思ってしまいました。聖書を読み込み、意見を戦わせる彼らのエネルギーに、聞いているだけの私の方が疲弊したほどです。

繋がる縁と、有意義な「夜」

基本は全てスワヒリ語でしたが、説教のタイミングはありがたいことに、私のために英語の通訳をつけてくれました。 通訳してくれたのは学校の先生でした。先生に感謝を伝えると、「来週、いつでもうちの学校においで!」と誘ってくれました。これは大きな繋がりです。

さらに、昼食時に子どもたちや教会員の方々と話している中で、マトゥングに社会人サッカーチームがあるという有益な情報を引き出せました。ようやく私の最大の武器(サッカー)を活かせる場所に辿り着けそうです。

今日、通訳越しに聞いた説教のテーマは「有意義に過ごした夜」でした。 ヨハネによる福音書に登場するニコデモの物語です。 通常「夜」は泥棒や魔術など悪いことが行われる時間ですが、地位のあったニコデモは、あえてその「夜」をイエスを求めるために使いました。 そこから転じて、「病気や困難など、自分の人生に『夜』が訪れた時こそ、ニコデモのように神(本当に大切なもの)を求めるべきだ」という教えでした。

配給してもらった米と豆。

体調不良や停電など、私にとってもここ数日は「夜」のような時間だったかもしれません。
でも、その暗闇の中で本を読み、自分を見つめ直し、こうして地域の人たちと繋がりを作り始めている。

不完全な家具に囲まれた薄暗い部屋ですが、不思議と居心地は悪くありません。
私にとっても、今日は有意義な「夜」になりそうです。

貸していただいた本を読みつつ、この機会にキリスト教について勉強してみようと思います。

この人携帯3台持ちらしい。いろんな回線で使い分けてるんだって。

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