【ケニア派遣67日目】ケニアのバレンタインは「赤」一色。ケ・ハレの消費心理学

JICA海外協力隊
JICA海外協力隊Kakamegaケニア派遣

瀕死のイチゴと、マタツの理不尽

朝イチで事務所へ行き、イチゴの様子を確認しました。 正直、状態は良いとは言えません。月曜日までの延命措置。 この弱りきった状態で植え付けをしたら、全滅する可能性も十分にあります。 でも、この状況では仕方ない。「とにかくやるしかない、ダメならやり直すしかない」と腹を括ります。

その後、昨日教えてもらった「育苗ポットが買える場所」へバスを乗り継いで向かいました。
ここで、久しぶりにちゃんとイライラする事件が。

マタツ(乗合バス)のコンダクター(車掌)が、「金を払うまで車も停めないし降ろさない」と言い出したのです。 意味が分かりません。とうに目的地は過ぎています。相手もそれを理解している。 「早く払え!」と急かしてきますが、満員の中でそんなすぐに小銭が出せるわけもない。 結局、かなり通り過ぎてから支払いを終え、ようやく降ろしてもらいました。 こちらの都合などお構いなし。理不尽の塊です。

「チンチョンチャン」の音色

さらに追い討ちをかけるように、求めていた育苗ポットはありませんでした。 写真も見せて伝えていたはずなのに、あったのは「土のブロック(Cranes)」だけ。ミスコミュニケーションです。 完全な無駄足。まあ、こんなもんです。

気を取り直してカカメガタウンに戻り探しましたが、ピンポイントで欲しいものは見つからず。
来週ムミアスで再挑戦することにして、今日は買い出しに切り替えました。

街を歩けば、四方八方から声が掛かります。 「チュング」「ちんちょん」「チャイナ」「チェン」「ちんちょんちゃん」 呼ばれ方のパターンは決まっています。 これはどこかで流れている音(メディアの影響)なのでしょうか。 意味もわからず、みんなが同じ音を使ってアジア人をからかう。(悪意ない人も一定いますが。)慣れたとはいえ、深層では心が削られます。

バレンタインの「赤」と「ケ・ハレ」

今日は2月14日、バレンタインデー。街は「赤」一色に染まっていました。 特にバラの花がたくさん売られ、スーパーではフルーツが華やかに飾られています。 ここでは女性が花を贈られ、着飾るイベントのようです。

普段は価格にシビアな彼らも、こういうイベント時には財布の紐が緩む。
日用品だけでなく、娯楽や非日常にお金を使いたいという欲求は万国共通です。

日本でいう「ケ(日常)」と「ハレ(非日常)」の感覚は、ここケニアにもしっかりと存在します。 ケーキも大好きだし、パーティーには人が集まる。
「ハレの日」の消費者心理を突くことができれば、高付加価値の商品でも勝機があるかもしれません。

雨季のサウナバスと、戦略ピボット

帰宅しようとした時、空が暗転し雨が降り始めました。 ギリギリでバスに乗り込み、運良く人数もすぐに揃いましたが、ここでトラブル。 雷雨が激しくなると、運転手がどこかへ避難してしまったのです。

締め切ったバスの中は、高湿度・高気温のサウナ状態。 外は轟音の雷雨。蒸し風呂の中で30分放置される地獄。 体調も万全ではなかったので、ひたすら本を読んで気を紛らわせました。

天気予報を見ると、来週はずっと雨マーク。最高気温23度の日も。
いよいよ本格的な雨季の到来かもしれません。農業のシーズンが始まります。

「加工販売」から始める選択

バスの中で揺られながら、活動の方向性について考えました。 イチゴなどの栽培(一次産業)にこだわるのも良いですが、「加工-販売(六次産業)」だけ切り出して最初にやるのもアリではないか。私自身としても、生産よりもバリュー発揮できそうですし。来週、仕入れ・試作から始めてみようと思います。

街を歩いていると、付加価値をつけられそうな植物や果物が、活用されずに放置されているのをよく見かけます。 農業事務所の人たちにとっても、栽培という不確定要素が多いものより、すでにあるものを加工する方が「知っている(想像できる)」から協力してくれそうです。

使える資産(アセット)は使い、スピード感を持って動く。 事務所の人たちもやる気がないわけではありません。 人に頼りつつ、自分でも動きつつ。

雨季の泥道を、転ばないように進んでいこうと思います。

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