【ケニア派遣65日目】「時間は金」が通じない世界。すっぽかされた育苗ポットと、ナイロビ大渋滞

JICA海外協力隊
JICA海外協力隊Kakamegaケニア派遣ナイロビ研修

「来ない」というビジネスの損失

ナイロビ最終日。

午前中、昨日注文した育苗ポットを受け取りに約束の場所へ向かいました。しかし、案の定というか、悲しいことに40分待っても業者は現れません。 飛行機の時間が迫っていたため、タイムオーバー。受け取りを諦めました。

「まあ、こんなものだよな」 と自分を納得させつつも、やはり悔しさは残ります。時間を守れないということは、単に相手を待たせるだけでなく、今回のように「売れるはずだった取引」を逃すことでもあります。 ビジネスにおいて、時間は機会そのもの。いつか彼らがそのことに気づき、変わってくれることを願うばかりです。

育苗ポットを注文していた場所。
待ち時間、路上で植物を売っている人の事情などを、教えてくれていい人でした。

ナイロビ脱出:渋滞とオンラインチェックイン

気を取り直してタクシーを呼び、空港へ。ここでもトラブル発生。1台目の運転手は「現金払いのみ」を主張してきました。領収書が出ないと経費精算できませんし、後から不当な追加請求をされるリスクもあるため、即キャンセル。2台目は良い運転手でしたが、今度はナイロビ名物の大渋滞にハマりました。

普段なら40分で着く距離が、いつまで経っても進まない。 途中から高速道路(Nairobi Expressway)に乗ってもらい課金しましたが、空港に着いたのは出発ギリギリ。

カウンターでは「もう間に合わないから違う便を探せ」と無慈悲に言われましたが、別のスタッフが「オンラインチェックイン済みなら大丈夫!」と通してくれました。 デジタルの力に救われました。行きも帰りもドタバタです。

機内では死んだように眠り、気づけばキスムに着陸していました。
体感3秒のフライト。さらば、ナイロビ。

西の都市キスムと「China Square」

キスム空港に着くと、タクシーの客引きが群がってきます。
当然のように吹っかけられる値段。それもまた、この街の「挨拶」のようなものです。

キスムでは、街中の移動はトゥクトゥクがメイン。街によって移動手段は意外に違う。

キスムはケニア西部最大の都市。スーパーもモールも充実しています。
今回立ち寄ったのは「China Square(チャイナ・スクエア)」。

China Squareとは? ケニアで急拡大している中国系の大規模小売店。「Uniku」というチェーンが運営母体と言われています。 特徴はその圧倒的な品揃えと安さ。日用品、家具、電化製品、服飾など食品以外なら何でも揃います。まるでコストコのような倉庫型店舗を展開しています。 その安さゆえに、一時期はナイロビの小規模小売業者(Nyamakimaの商人たち)から「商売を奪う」と反発を受け、政府が介入する騒動にもなりましたが、消費者にとっては救世主のような存在です。

噂通り、マジで広い。日本でもここまでの規模のお店はそうそう見かけません。 ここで収納グッズなどを購入し、生活環境を整える準備をしました。

https://chinamall.co.ke

マタツ地獄と、インフラへの嘆き

夜遅くなるのを避けるため、16時半にはバスチケットを買ったのですが、ここからが長かった。
バスが出発したのは1時間半後。 そこから約3時間、4回もの乗り継ぎをさせられ、ダラダラと進みます。 家に着いたのは21時過ぎ。あたりはもう真っ暗でした。

今日1日、ひたすら「待ち時間」と「移動」に翻弄された日でした。
こういう時、日本の「電車」の偉大さが身に沁みます。

もちろん、ケニアで鉄道を普及させるにはハードルが高いことも理解しています。 マタトゥ(乗合バス)業界の強固な既得権益、莫大な建設コスト、治安維持の問題。 それでも、この交通の不便さが人々の時間とエネルギーを奪い、経済活動の足を引っ張っている現実はあまりに痛い。 「どうにかならないのかな」と、疲れた頭で考えずにはいられませんでした。

一人暮らしの流儀

ヘトヘトになって帰宅。
でも、そこからご飯を作り、食べ終わったら皿を洗って片付けをしました。

これが一人暮らし。誰かがやってくれるわけではありません
「ちゃんとやんねん」 北さん(ハイキューのキャラクター)の言葉が心の中で木霊します。

この小さな生活のこだわり、規律のようなもの。
インフラも時間もコントロールできないこの環境で、自分自身の生活だけはコントロールする。
それを失ったら、自分にとって本当に大事な何かが崩れてしまう気がしています。

今日は泥のように眠ります。

抹茶ラテ。ケニアでも流行り始めているみた。ちゃんと美味しい。

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