【ケニア派遣61日目】30シリングのランチと、泥だらけの子供の手。心に広がる「ザワザワ」の正体

JICA海外協力隊
JICA海外協力隊Kakamegaケニア派遣

ヨガと自炊。身体との対話

今日もオフです。
残っている頭痛を完全に治すため、休養に専念すると決めました。

1日は自炊とヨガから始まります。マットの上で呼吸を整え、体の声を聞く。
「継続的に自らの身体と向き合い、体調の変化を認識しておくこと」 これは医療アクセスの悪いこの地で2年間サバイブするために、最も重要なリスク管理だと思います。筋トレは疲労と相談しながら、ヨガは毎日のルーティンとして。自分のセンサーを磨いていきます。

「頼る」というライフライン

大家さんに「水が出ない」と相談したら、「ポンプで汲み上げるよ」と即答してくれました。
(一体どういう仕組みなのかは謎ですが、魔法のように水が出るようになりました)

「もっと早く相談しておけばよかった」 そう思うと同時に、ここでの生き方が少し分かった気がします。 一人で抱え込まず、人に頼ること。 この国では、「頼る」こと自体が重要なライフラインなのです。

また、ようやく電気代の支払いもしました。 ケニアはプリペイド式(KPLCトークン)が主流。使う分だけ先払いする仕組みです。 相場が全く分からず、とりあえず大家さんに聞いて800シリング(約800円)分をチャージ。 冷蔵庫の有無でも変わるでしょうが、この800シリングが何日持つのか。生活しながら感覚を掴んでいきます。

電気代もM-PESAで支払います。M-PESAはもはや一つのサービスではなく、国家インフラです。

30シリングのランチと「ザワザワ」

今日やることを終え、昼過ぎ、ご飯を食べにマーケットへ出かけました。ローカルな屋台でランチを注文。価格は30シリング(約30円)。 安すぎる。これで利益が出ているのか心配になるレベルです。

ふと隣を見ると、地面に座り込んだ子供たちが、泥で汚れた服のまま、両手で豆を食べていました。 その横で、私は椅子に座り、スプーンを使ってご飯を食べている。

胸の奥が「ザワザワ」しました。
なんだろう、この気持ち。 罪悪感? 憐憫? それとも、ただの居心地の悪さ?

圧倒的な経済格差。 自分がいかに「お金を持っている側」の人間であるか。 スプーンと手。綺麗な服と泥だらけの服。 30シリングという金額の重みの違いを、理屈ではなく肌感覚で痛感させられた瞬間でした。

遠い国の選挙速報

帰宅後は料理や勉強をして過ごし、夕方からは日本の選挙速報にかじりつきました。

「高市旋風」は想像以上でした。また「チームみらい」の勢いもすごい。どちらも議席を伸ばすとは予想されていましたが、中道勢力の失速も含め、やはり選挙は蓋を開けてみるまで分かりません。 ここまで自民党の圧勝だと、政治も大きく動きそうです。

私が日本にいないこの2年間で、祖国はどう変わるのか。今回はナイロビがあまりに遠すぎて投票に行けませんでしたが、遠くにいる日本人だからこそ、「客観的な主体者」としてその行方を見届けたいと思います。 もし2年以内に解散や国民投票があれば、どんなに遠くても一票を投じに行きたい。 今日のマーケットで感じた「ザワザワ」と、画面越しの「政治」。 二つの異なる現実を行き来しながら、夜が更けていきました。

明日はナイロビへ

明日からは、JICAの60周年イベントのために首都ナイロビへ向かいます。 久しぶりの都会。同期との再会。そして初めて会う先輩隊員たち。

田舎の静けさから離れ、少しの刺激を楽しんできたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました