今日は1日オフ。
朝は筋トレと洗濯から。 自重トレーニングは、おもりなしでもやっぱりきつい。プロテイン代わりに豆と肉を食べ、完全ナチュラルな状態でどこまで体を維持・成長させられるか。自分なりの挑戦が続いています。
洗濯は今回で2回目。少しずつ慣れてきました。 無心で手を動かすこの時間は、意外と嫌いじゃありません。洗濯機に放り込んで終わる生活は楽ですが、この不便さもまた、悪くないなと感じています。
生活の生命線は「水」である
ただ、昨日からトイレも蛇口も水が出ないというトラブルが。
幸い、貯めておいた水で洗濯はできましたが、やはり「水」がない生活は圧倒的に不便です。
私の任地(カカメガ・マトゥング)では停電もしばしば起こりますが、電気がなくても死にはしない。けれど、水は違う。一番大事なライフラインは「水」なのだと、身をもって痛感しています。

カカメガでの買い物と、QOLへの投資
昼前からはカカメガのタウンへ。 新居での生活に向けて、Wi-Fi、蚊帳、そして電子レンジまで買い込みました。 今の外食生活は油が多く、メニューも固定されがち。耐えられないわけではありませんが、食事はQOL(生活の質)に直結します。早く自炊がしたい。

任地での食事は1食100シリング(約100円)程度。カカメガのような街でも400シリング程度です。協力隊の身分でも、金銭的に困窮することはありません。
「生活水準を落とすことが美徳」という考え方もありますが、私は必ずしもそうは思いません。
現地と同じものを食べて彼らのインサイトを探る姿勢は持ちつつも、今の自分が不幸である必要はない。大切なのは、そのバランス感覚だと思います。
【補足】ケニアの物価感 1ケニア・シリング(KSh)は現在、日本円とほぼ同等(約1.1円前後)です。現地の人々の日常食である「ウガリ(トウモロコシの粉を練ったもの)」や「スクマウィキ(ケールに似た野菜)」を中心とした食事は非常に安価です。

サファリコムとLTV(顧客生涯価値)
Wi-Fiはケニア最大の通信会社「サファリコム(Safaricom)」で、家電はスーパーで購入しました。 驚いたのは、その接客の丁寧さです。スタッフは真摯に説明してくれ、家電は必ずその場で実演して動作を確認。保証書も確実に付けてくれます。
正直、ここまでの対応は日本の店舗でもなかなか見られません。
「またここで買いたい」と思わせるリピートの仕組みがそこにありました。
ここ最近、マーケットを回っていて思うのは、いかにLTV(顧客生涯価値)を高めるかが重要だということ。 プロダクトの質はもちろん、接客、サービスデザイン(野菜なら月額制とかもありかな?)。
サファリコムやスーパーがなぜこれほどまでの信頼を得て、スケールできているのか。
その一端を垣間見た気がします。顧客情報を管理し、F2転換率(2回目購入率)を意識したマーケティングが、この地でも着実に行われているようです。
【調査】サファリコム(Safaricom)とは ケニアの通信市場で圧倒的なシェアを誇る企業。特にモバイルマネーサービス「M-PESA(エムペサ)」は、銀行口座を持たない層にも浸透し、ケニアのGDPの大部分を動かすほどの社会インフラとなっています。 (出典:Safaricom Sustainability Report / 独立行政法人 国際協力機構 JICA 資料)

「待ち時間」と「信頼」の異文化理解
帰りのマタツ(乗り合いバス)は、久しぶりにアフリカの洗礼を浴びました。 16時半に乗車したものの、出発したのは17時45分。仮住居に着いたのは19時。 結局、2時間半の旅となりました。1時間以上も「ただ座って待つ」という時間は、今の日本社会ではなかなか経験できないことかもしれません。
今日読み終えた本『異文化理解力』(エリン・メイヤー著)を読みながら、この待ち時間について考えていました。 日本やドイツのように「時間を正確に守る」文化が成立するのは、秒単位で管理された交通インフラや、予定通りに物事が進むという前提があるからです。
一方で、ここケニアでは「時間を守りたくても守れない」環境があります。 バスは人が集まるまで出発せず、道路状況も不安定。そんなインフラ環境下では、厳格なスケジュールよりも、その場その場の状況に合わせる「柔軟性」の方が生存戦略として合理的になります。
「約束が守られない」と憤るのではなく、そもそも「時間を直線的に捉えるのが難しい構造」がある。この異文化の壁を、知識としてだけでなく、マタツの中での退屈や焦燥感といった「身体感覚」を通して理解できたのは、大きな収穫でした。
見えない文化の境界線は、不便さの中にこそ潜んでいる。
そんな構造を楽しみながら、明日からのバランス感覚を養っていこうと思います。

参考文献:
- エリン・メイヤー著『異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養』


コメント