【ケニア派遣32日目】ボールひとつ、石ころひとつ。ナイロビで知る「遊び」の引力。

JICA海外協力隊
JICA海外協力隊ケニア派遣ナイロビ研修

泥のように眠る、休息の朝

今日は休日。午前中は、泥のように眠り続けました。一週間の疲れが溜まっていたのかもしれません。生産性とは無縁の時間ですが、週に一度、こうしてスイッチを完全に切る時間は、長く走り続けるために不可欠なメンテナンスです。

標高1800mの熱狂と、大人の社交場

午後からは、ナイロビ在住の日本人サッカーコミュニティに参加しました。
集まったのは15〜16人ほど。JICA関係者と商社マンが半々といったところでしょうか。年齢もバックグラウンドもバラバラですが、驚くべきは皆さんの動けること。

レベルは高く、何よりここは標高1800mの高地。 まだ心肺機能が順応しきっていない私にとって、強烈な日差しと酸素の薄さは過酷そのものです。試合が終わるたびに膝に手を突き、時にはピッチに倒れ込む。 けれど、その苦しささえも最高に気持ちが良い。少しずつコンディションが上がり、ボールを追う楽しさが全身に満ちてくるのを感じました。

サッカーが終われば、そこは異業種交流の場に変わります。 ボールを通して交わり、遊び、やがて仕事の話へと発展することもある。ナイロビに新しく来る人、任期を終えて去る人。「また世界のどこかで会おう」という挨拶が交わされるこの空間は、私がこれまでいた環境とは全く違う時間軸で動いているようで、とても刺激的でした。

聞けば、エルドレット(陸上の聖地と呼ばれる街)でサッカーをしている先輩隊員もいるとのこと。カカメガはもちろん、機会があればそちらにも顔を出してみたいと思います。

食堂での駆け引きと、ケニアの味

帰宅後は、近くのローカル食堂へ。 ウガリ、チキン、スクマウィキ(ケール炒め)。これぞケニアという定番の味ですが、やはり美味しい。 値段は300円ちょっと。ローカルにしては少し高い気もしますが、ナイロビ価格なのでしょう。桁が違わない限り、値段交渉のエネルギーを使うよりも、この場の空気を楽しむことを選びます。

ただ、一つ面白かったのは会計時。 お釣りが出る金額を渡し、待っていても一向にお釣りが来ない。改めて催促すると、すぐに返してくれました。 忘れていたのか、それとも「言わなければ貰っておこう」という小さな賭けだったのか。そんな些細な駆け引きも、この国の日常のスパイスです。

石ころがつなぐ、アナログな夜

宿に戻ってからは、同期隊員と「マンカラ」というボードゲームに興じました。アフリカ、特に海岸地方で古くから愛されている、石と穴だけで遊ぶシンプルなゲームです。

石を運び、穴に入れていく。ただそれだけなのに、奥が深く、夢中になってしまう。 昼間のサッカーもそうですが、ボールがひとつあればいい。石がいくつかあればいい。 電気も、最新の端末もいらない。原始的な「遊び」のツールさえあれば、人はこんなにも簡単に繋がり、笑い合える。

複雑な社会の中で生きているからこそ、このシンプルな「遊び」の引力が、より一層心地よく感じられた休日でした。

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