【ケニア派遣26日目】トウモロコシの蓋と、ナイロビの熱気。マサイのミニマリズムから、都市の喧騒へ。

JICA海外協力隊
JICA海外協力隊ケニア派遣ナイロビ研修

マサイ流ミニマリズムの衝撃

夢のようなマサイマラでの2泊3日も、あっという間に終了。
今日はナイロビへの大移動の日です。

帰りの長距離バス(Easy Coach)が確保できず、マタトゥ(乗り合いバン)を乗り継いで帰ることに。宿からバス停まで送っていただく道中、車がガス欠になるハプニングがありました。

「1分待ってて」と言い車から降りて待つこと約10分。バイク乗ってきた友人のその手には、食用油の容器に入ったガソリンが。そして驚いたのは、その蓋が「トウモロコシ」だったことです。

さらに、車への給油には、道端に落ちていたペットボトルを拾い、そのお尻を石で叩き割って即席の「漏斗(じょうご)」を作る。

「これがケニア人の生き方、ミニマルなんだ」と嬉しそうに語る彼ら。
ないなら、あるものでなんとかする。道具に頼らず、知恵と工夫で生き抜く。
その逞しくも素敵な生き方に、改めて惚れ直しました。

マタトゥの洗礼と、生存競争

キルゴリスからナロクを経由し、ナイロビへ。 中長距離のマタトゥは一人一席確保されているとはいえ、椅子は硬く、お尻が悲鳴を上げます。大型バスがいかに快適で経済的だったかを痛感しました(結局、マタトゥの方が高くつきました…)。

ナロクでの乗り換えは、まさにカオス。「どこへ行くんだ?」と5人くらいに腕を掴まれ、強引な客引き合戦が始まります。 マサイ族の余裕に満ちた生活とは対照的な、生きるための必死さと凄まじい熱気。 結局、一番英語が綺麗だった人の車を選びました。お酒の匂いがする人に絡まれたり、鬱陶しさもありましたが、それもまたコミュニケーションの一つ。悪い人たちではありません。

ナイロビCBDの「匂い」と、歩くことの意味

ナイロビに到着すると、バスはCBD(中心業務地区)の奥深くまで入ってしまいました。
ここは本来、私たちJICA関係者が立ち入ってはならないエリア。
日が傾き始め、かつて旅人時代に歩いた懐かしさと同時に、ピリリとした緊張感が走ります。

慎重に歩き、安全地帯まで避難してタクシーを呼びました。安全第一。
でも、久しぶりに歩くCBDのガチャガチャした雰囲気、学校や事務所があるエリアとは全く違う「匂い」に、少し興奮している自分がいました。
タクシーの窓越しでは決して感じ取れない、土地の色と熱気。
やはり、自分の足で歩き、鼻で嗅ぎ、耳で聞くこと。それが街を知る一番の方法なのだと再確認しました。

逆カルチャーショックの夜

夜ご飯は、帰路の足でそのまま、ナイロビ在住の日本人の集まりへ。
連れて行ってもらったのは韓国料理屋。いきなり飛び交う日本語と、洗練された韓国料理。

朝、岩の上でライオンキングのような朝日を見ていたのが嘘のような、まるで別世界へのワープ。強烈な「逆カルチャーショック」を感じました。
学生、旅人、国連関係者、企業人。同世代の多様な人々が集まり、ケニアの「オタク事情」やインド人富裕層の話など、刺激的な話題で盛り上がりました。

岩の上の静寂から、都市の喧騒、そして異文化の中の日本コミュニティへ。 移動距離以上に、心の振れ幅が大きかった長い一日。 疲労困憊ですが、最高に濃密で楽しい3日間の旅でした。

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