マサイマラでつく、日本の餅
12時間の大移動を終え、ようやく宿に到着。
そこで待っていたのは、なんと「餅つき」でした。
ケニアの奥地、マサイマラでまさか餅をつくことになるとは。
つきたての餅の温かさと粘り気が、ここが異国であることを一瞬忘れさせ、日本のお正月の記憶を呼び覚ましてくれます。やはり、つきたては絶品です。
現地のケニア人にどう説明しようか迷いましたが、「Japanese Ugali(日本のウガリ)」と伝えたら、妙に納得されました。確かに、穀物を練って塊にするそのプロセスと見た目は、親戚のようなものかもしれません(笑)。

闇夜のかくれんぼ。ナイトサファリ
夕食後は、ナイトサファリへ。
夜のオフロードを4WDで駆け抜け、懐中電灯の光だけを頼りに動物を探す。それはまさに、アドベンチャーそのものでした。暗闇の中、光に反射して光る動物の目を追う感覚は、まるで『モンスターズ・インク』のアトラクション、「ライド&ゴーシーク」のよう。その高揚感だけで、移動の疲れなど忘れてしまいます。

夜の社会学:インパラのハーレムと、カバのシフト制
肉食動物には出会えませんでしたが、夜の野生動物たちの姿は、昼間とは違う発見に満ちていました。
インパラのオスは、ハーレムを築くものと、そうでないものに分かれます。オスだけで群れているのは、競争に敗れた「負け組」たちなのだとか。
「まあ、そういう生き方も、悪くないよね」。 そんな親近感を覚えながら、彼らの姿を目で追いました。
カバは、交代制で縄張りを見張っているそうです。
まるで夜勤の警備員のように、規律正しく水辺を守る姿。
誰が決めたわけでもないのに、自然の中で最適化されていく動物たちの習性と社会システム。その合理性と不思議さに、ただただ感心するばかりです。

プロフェッショナルの目
そして何より驚かされたのは、レンジャーの方々の凄技です。素人目にはただの闇にしか見えない場所から、瞬時に小さな動物を見つけ出す。それだけでなく、一瞬でオスかメスか、妊娠しているかまで見分けてしまう。長年の経験が培った「目」は、暗視スコープをも凌駕する解像度を持っていました。
最高潮の疲労と、オフロードの心地よい揺れ(感覚が麻痺していただけかも?)に、途中何度も意識を持っていかれそうになりましたが、それも含めて忘れられない夜となりました。
長距離バス、マタトゥ、チャーター車、そしてサファリカー。
一日中、あらゆる種類の車に揺られ続けた長い一日が、ようやく終わります。
▼24日目の午前中



コメント