温かい風と、実感が湧かない大晦日
駆け抜けるように動き回った2025年も、今日で終わり。
早くも大晦日を迎えました。
しかし、肌を撫でる風は温かく、ここが冬の日本ではないことを思い出させます。
正直、年越しの実感はあまり湧いてきません。それでも、タクシーの運転手さんなどに「Have a good year!」と声をかけられるたび、少しずつ、新しい年が迫っていることを実感しました。
消えた100ドルと、ケニアの優しさ
午前中は、夜の年越し会のための買い出しへ。
その前に、手持ちのドルを両替所へ持ち込みました。
手続きを終え、M-PESAに入金しようとした時です。手元のお金が、計算よりも100ドル分(約1万5千円)足りないことに気づきました。 モールの両替所ではレシートをもらっていません。「どうやって証明しようか」と頭を抱えつつも、大金です。徹底抗戦の構えで、息巻いて両替所に戻りました。
すると、カウンターには私の100ドル札がそのまま置かれていました。 「機械に入っていなかったんだよ。君のボス(JICA職員)に連絡しようと思っていたところだ。ごめんね」
拍子抜けすると同時に、その誠実さに胸が熱くなりました。 量が多かったとはいえ、その場で確認を怠ったのは私の完全なミスです。それなのに、咎めるどころか謝ってくれるなんて。 自分の不注意を猛省しつつ、ケニアの人の優しさに触れ、なんだかとてもいい思いをしてしまいました。
(もちろん、次からはその場で数えます!)
明るい窓の外と、テレビの中の紅白
買い物の後は、今年最後の筋トレ「筋トレ納め」をして、同期の部屋へ。
目的は「紅白歌合戦」の鑑賞です。
窓の外はまだ昼間の明るさ。しかし、テレビの画面の奥では日本の大晦日の夜が更け、カウントダウンが始まろうとしている。この時差の感覚が、なんとも不思議で面白いです。

人生で一番美味しかった、年越しそば
夕食は、手巻き寿司と年越しそば。スーパーで探し出した貴重な日本酒と共にいただきました。
一口食べて、驚きました。
「そばって、こんなに美味しかったっけ? 」
大袈裟ではなく、人生で食べたそばの中で一番美味しかったかもしれません。
やはり、「食事」というのは、単に作られた味を楽しむのではなく、味と私との「双方向の対話」なのだと思います。 異国の地という環境、久しぶりの日本食への渇望、そして仲間と囲む安心感。それら全ての感情がスパイスとなり、味を何倍にも引き立ててくれる。
外に出たからこそ分かる、日本食の豊かさ、繊細さ、そして美しさ。それを骨の髄まで感じました。

2度目のカウントダウンと、花火
そして、ケニア時間の年越しへ。今日2度目のカウントダウンです。
テレビでは年越し番組が流れていましたが、正直、歌っているだけで普段とあまり変わり映えしません(笑)。
しかし、年越しの瞬間。窓の外では、あちこちから花火が上がり始めました。想像以上に綺麗で、本格的な花火です。 門限が夜10時の私たちは、外に出ることはできません。それでも、部屋の窓から仲間たちと花火を見上げ、笑い合いながら新年を迎えることができました。
2026年。 自分の中で5つほど立てた「柱」があります。
その全てを、全力で駆け抜ける年にします。
今年も、よろしくお願いいたします。


コメント