深夜の羽田、旅立ちの時
夜12時5分、羽田発。 深夜にも関わらず、見送りに来てくれた友人たちに見守られながら、ケニア行きの飛行機に乗り込みました。 みんなの顔を見て、元気が湧いてくると同時に、「ああ、本当に始まるんだな」という実感が、不安とワクワクとない交ぜになって押し寄せてきます。
快適な空の旅と、最後のマック
まずは経由地のドバイへ。 エミレーツ航空の機内食はやっぱり美味しいし、モニターも大きい。映画を一本も見ることなく眠ってしまうほど快適な12時間のフライトでした。
ドバイ空港でのトランジットは約2時間。窓の外に広がるビル街は新宿のようでした。 「ケニアに行ったら当分食べられないから」と、最後のマクドナルドでポテトを頬張る。これもまた、旅の儀式のようなものです。

「待つ」時間こそが、アフリカ
そして、さらに約5時間のフライトを経て、ナイロビ・ジョモケニヤッタ国際空港に到着。 ついに、ついにアフリカの大地に降り立ちました。日本を出てからここまで、いや、派遣が決まってからここまで、本当にあっという間でした。
しかし、預けた荷物がなかなか出てきません。 結局1時間以上待って、ようやく手元へ。この「待ち」の時間に、「ああ、アフリカに帰ってきたんだな」という強烈な実感が湧いてきました。
きっとこれから、日本では「無駄」とされるような時間がもっと増えるでしょう。 せかせかしない時間感覚への順応と、一方で毎秒を全力で生きる自分の強み。その二つのバランス感覚を、ここから少しずつ養っていこうと思います。

世界の大半は、空
空港の外に出ると、気温は25度くらいでしょうか。半袖姿の人がほとんどで、さすがにダウンジャケットは着ていられません。でも、その空気はとても心地よいものでした。
JICAスタッフの方の車でホテルへ向かう道中。 溢れる車の数、周りに何もない荒野を歩く人々。そして、あまりにも広い空。 上を向かなくても、目の高さに青い空が広がっている。「世界の大半は空なんだ」というあのアフリカの感覚が、鮮明に蘇ってきました。
豪華すぎるホテルと、最初の夜
到着したホテルは、予想外に豪華でした。 広いリビングに寝室、キッチン、バスルーム。一人では広すぎて、逆に孤独を感じてしまうほどです。ここで約1ヶ月間、オリエンテーションや語学訓練を行います。
早速、安全管理についてのオリエンがありました。 「自分が目立つ存在であることを忘れないこと」。 「とにかく用心。いくら用心しても足りない」。 「ケニアを嫌いになったらもったいないから」。
その言葉の重みを噛み締めながら迎えた夜。 同期みんなで部屋に集まり、ケニアの主食「ウガリ」を食べながら決起集会をしました。停電するというハプニングもありましたが、それも含めて「ケニアへようこそ」と言われているようで、これからの生活がますます楽しみになりました。
明日から730日。 まずは健康第一で、全力で駆け抜けます。






コメント