洗濯の手洗いと、活動再開の月曜日
週末はエルドレット遠征に出ていたので、今日からまたマトゥングでの仕事再開です。
まずは、溜まった洗濯物を一生懸命、手で洗うところからスタート。手洗い洗濯にも随分と慣れましたが、やはり時間はかかります。 「生きるって、やることが多くて大変だな」 水仕事をしながら、ふとそんな当たり前のことを考えてしまいました。
新プロジェクト始動と「名刺代わり」の言葉
久しぶりに事務所へ行き、メンバーたちと顔を合わせました。最近はお互いの予定がずれており、カウンターパート(CP)とも会えていなかったので、とても久しぶりな感覚です。
お互いの近況を話し、現在の「イチゴプロジェクト」の進捗を共有。 そして、今自分が新たにやりたいと思っていること(次の構想)についても共有しました。 その結果、これからの2週間でやるべきことが明確になりました。
新しいプロジェクトの開始です。
本日で、ケニアに到着してから3ヶ月目。 この任地マトゥングに赴任してからは、ちょうど1ヶ月半が経ちました。 このペースで2つ目のプロジェクトを仕掛けられるのは、なかなかいい感じのスピード感だと思っています。
この新しい作物について、今後2週間をかけて「サプライチェーン」を徹底的に調査し切るのが目標です。
- どこから種や菌を仕入れるのか?
- 機材・資材はどこで買うのか?
- どうやって育てるのか?
- そして、どうやって売るのか(販路)?
事務所のメンバーは「いいね!」と応援はしてくれますが、ほとんど手を動かしてはくれません。(農家の選定だけは手伝ってくれるので、それだけでもだいぶありがたい。) だからこそ、私一人で調査から設計までやり切る覚悟です。 4月頭から実証が開始できるよう、マトゥング周辺の主要マーケットを歩き回り、バイヤーやスーパーのマネージャーと泥臭く話をしようと思います。大変な挑戦ですが、楽しみながらやっていきます。
最近気づいたことがあります。 「今、これをやっている」 「これから、こういうことをやりたいと思っている」 そうやって**「口に出して言い続けること」**が、ものすごく重要だということです。
言葉にしていると、巡り巡って色々な人が有益な情報をくれたり、人を紹介してくれたりします。 プロジェクトそのものが、自分の「名刺代わり」になる。協力者を一人でも増やすために、これからも自分のやりたいことをどんどん口に出していこうと思います。

警備員と語る「子作り」と「貧困」
帰り道、いつも広場にいる警備員の方と長話をしました。彼から聞いたのですが、この広場には「Administration Police(行政警察)」と「Kenya Police(一般警察)」の2つの組織が入っているそうです。 「体を鍛える方と、頭を使う方と……」という彼の説明が面白かったのですが、後で調べてみて納得しました。
【調査】ケニアの警察事情:2つの組織の違い
- Kenya Police Service (一般警察): いわゆる「普通の警察」。犯罪捜査や交通整理など、証拠集めや法的手続きを担うため、警備員の言う「頭を使う方」。制服は青色。
- Administration Police Service (行政警察): 政府施設や国境の警備、暴動鎮圧などを担う「体を鍛える方」。軍隊に近い特殊任務(パラミリタリー)に特化している。制服は迷彩やカーキ色。
もともと役割が重複していましたが、2018年の大改革で「一般業務」と「特殊任務・施設警護」に明確に分業化されたそうです。
この広場には、施設自体を守る行政警察と、周辺の一般治安を維持する一般警察の両方が配置されていたというわけです。現地のリアルなシステムを知れる、良い雑談でした。
会話の中で、ケニアの社会問題についての話になりました。 彼の言葉が非常に印象的でした。
「昔に比べて死亡率が減ってきているのに、ケニア人は相変わらず子どもをたくさん産みすぎる。だから、いつまで経っても貧しいんだ」
医療の発展で子どもが死ななくなったのに、多産という文化(あるいは避妊教育の不足)が変わらないため、限られたパイ(富)がさらに分割されて貧困が再生産されている。現場にいる彼のリアルな嘆きでした。
そこで私が、「日本は逆に、子どもが少なすぎて(出生率が低すぎて)問題になっているんだよ」と話すと、彼は少し驚いた後、こう言いました。
「それは……ゲームオーバーだな(笑)」
彼が言う「何がゲームオーバーなのか」、その真意は深く聞けませんでしたが、国を維持する「人」がいなくなるという純粋な恐怖を感じたのかもしれません。増えすぎて貧しい国と、減りすぎて消滅に向かう国。どちらも極端ですが、非常に興味深い対比でした。
手作りイチゴジャムの夜
夜は、エルドレットのマーケットで買ったあまり美味しくないイチゴを使って「イチゴジャム」を作りました。 色々なフルーツで試作をしていますが、やはりイチゴジャムは他のフルーツと比べても、圧倒的に美味しく仕上がる気がします。(もちろん、ケニアの人々が大好きな「甘さ」もしっかり調整して)。
新しいプロジェクトのプレッシャーと、手作りジャムの甘さ。
明日からの2週間、サプライチェーン調査に向けて走り出します。



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