【グローカル33日目】「課題解決」ではなく、”未来への選択肢”を描く

グローカル訓練

午前中はブルーベリーの剪定、午後は胡蝶蘭を曲げる作業。今日は特別新しい出来事があったわけではなく、淡々と、しかし集中して目の前の仕事に向き合う一日でした。

アフリカも、戸馳島も。「課題」の中には生きていない

手を動かしながら、先の中間報告の内容を反芻し、改めて「なぜ自分は協力隊に参加するのか」という問いと向き合っていました。

私は、アフリカが好きです。それは、そこに「解決すべき課題」があるから、というより、そこに生きる人々や、流れる空気そのものが好きだから。 これまで、自分の活動を正当化するために、動機となるような事柄を無意識に引っ張り出していたのかもしれません。しかし、思い返してみれば、確かに困難な状況にある人々はいましたが、彼らが「不幸そうに」生きていたかというと、決してそうではなかった。

この感覚は、今の研修でも同じです。「地域創生」という言葉を掲げると、まるでこの場所が大きな課題を抱えているように聞こえますが、ここに住む人々は「課題」の中に生きているわけではなく、日々の暮らしを営み、幸せそうに暮らしている。

では、私は、一体何がしたいのだろう。

私がしたいのは「課題解決」ではなく、「選択肢の提供」

この問いの先に、自分の中で一つの答えが、輪郭を帯びてきました。

私がしたいのは、誰かの「課題を解決する」ことではない。その人が、今よりも少しだけ明るい未来を選べるような、「新しい選択肢を提供すること」なのではないか。

スマートフォンがなかった時代、誰もそれを「課題」だとは感じていませんでした。しかし、その発明は、私たちの世界に新たな常識と、無数の選択肢を生み出した。もちろん、それを選ばない、という選択肢も含めて。

外から来た人間、少しだけ違う考えや情報、知識を持つ人間の介在価値は、この”未来への選択肢”を、地域の人々と共に描き出すことにあるのだと思います。

考えるより、動く。

夕方、そんな想いを胸に、私が挑戦したいことについてメンバーに共有させていただきました。

残り時間は、1ヶ月半。思考を深める時間も大切ですが、これからは「考える」よりも、まず「動く」ことを大事にしたい。動きながら考え、修正していく。

そのサイクルを、もっと速く、もっと多く回していこうと、決意を新たにしました。

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