今日の仕事は、午前中にブルーベリーの冠水と殺虫、午後はいちごの鉢植えの片付けでした。体力的に楽ではないことに加え、同じことの繰り返しである単純作業は、正直に言うと「飽きる」瞬間もあります。
そんな中で私が意識しているのは、いかにしてこの作業を”遊び”に昇華させるか、ということです。
1秒を削り出す、いちご鉢とのタイムアタック
いわゆるゲーミフィケーションのように、目の前の作業に自分でルールや目標を設定する。
そうすることで、飽きを防ぎながら、同時に効率化を図れないかと考えました。
例えば、今日のいちごの作業。「桶に土を返しながらまとめて片付ける」方法と、「鉢を一つひとつその場で片付ける」方法では、どちらが早いのか。
試してみると、一つの鉢あたり約10秒の差で、後者の方が早いことがわかりました。たかが10秒。しかし、これが3,000個となれば、その差は8時間20分にもなります。
この発見は、大きなモチベーションになりました。
どうすれば1秒でも早くできるか。明日も自分なりのタイムアタックを続けてみようと思います。
人の手とハイテクの融合。ハウス栽培の奥深さ
これまで畑での栽培しか経験がなかった私にとって、本格的なハウス栽培は驚きの連続です。温度や湿度、菌の状態までカメラとアプリで管理し、状況に応じて自動で風を送って調整する。そのハイテクさに目を見張る一方で、人の手による地道な作業も欠かせません。この「人の手とハイテクの融合」が、現代農業の面白さなのだと実感しています。(夏にはハウス内が40度にもなるそうですが…)
帰り道の移動販売と、自然発生するコミュニティ
帰り道、週に3日来るという移動販売のトラックに出会いました。
そこには自然と人が集まり、井戸端会議のような「溜まり場」が生まれていました。
わざわざ「鍋をつつこう」と口実を作らなくても、生活の動線上に人が集まり、おしゃべりができる場所がある。
都市では失われがちな、こういうコミュニティの繋がりは、田舎ならではの素敵な文化だと感じます。
なぜ今、私は汗をかくのか。信頼という土壌を耕す
日々の仕事は、今は肉体労働が中心です。もちろん、その中で学ぶことは多いですが、「自分の付加価値をどう示していくか」という点では、難しさを感じることもあります。
しかし、今の私が汗をかかずにマーケティングの話ばかりしていても、「この若者は何を言っているんだ」となるだけでしょう。どんな計画も、すべては人と人との信頼の上にしか成り立ちません。
そして、農業は結局、プロダクト=現場の上にしか成り立たない。
現場で汗をかき、苦労したものにしか見えない本質が、必ずあるはずです。
信頼を築くためにも、いつか頭(ブレイン)を働かせるためにも、「汚れ、汗をかき、筋肉痛に笑う」という今のステップは、決してすっ飛ばせない。
ケニアでの活動を見据えても、この関係構築のプロセスこそが最も重要だと信じています。
今は、目の前のことに全力で向き合い続ける。それだけです。
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