戸馳島に来て、初めての休日。
この1週間の疲労が溜まっていたのか、目覚ましをかけずに眠ったら、目が覚めたのは7時過ぎでした。
午前中はキッチンの大掃除に没頭し、午後は料理や買い物、収支の計算といった家事を中心に過ごす。少しだけ仕事や英語の勉強にも時間を割きましたが、基本的には身体を休め、生活の地盤を整えることに専念した一日でした。

最初の1週間を振り返って
研修プログラムが始まって、早くも1週間。
振り返ると、息つく間もないほど密度の濃い時間でした。
これまで出会ったことのないタイプの人々、心を奪われるほどの風景、そして一つひとつが刺激的な体験。まさに”出会い”の連続でした。
たくさんの”目”で世界を覗くということ
ふと、こんなことを考えていました。
私たちに目が二つあるから、世界を立体的に捉えることができるように、世の中というものも、たくさんの”目”を通して覗くことで、よりリアルで、奥行きのある姿として見えてくるのではないか、と。
この1週間で得た数多くの出会いは、私に新しい”目”を与えてくれました。
「協力隊」「地域創生」「田舎」――。ここに来るまで、私が勝手に抱いていたこれらの言葉のイメージは、決して間違っていたわけではないかもしれません。しかし、それは全体の中のほんの一面でしかなかった。たくさんの側面があり、私が知らなかった顔がある。
そのことに、今さらながら気づかされています。
両目で見れば、世界は立体的になる
この「たくさんの”目”で世界を覗く」という体験は、もう一つ面白い効果をもたらしてくれました。
それは、今まで自分がいた環境の見え方さえも変えてしまう、ということです。
新しい環境で得た”目”は、新しい世界を見せてくれるだけではありません。
面白いことに、その新しい”目”を通して初めて、自分が元々いた世界の姿もはっきりと見えてくるのです。
「戸馳島から見た東京」という視点と、「東京から見た戸馳島」という視点。
この二つの”目”を同時に持つことで、それぞれの世界の輪郭が初めてくっきりと浮かび上がってくる。片目だけでは平面にしか見えなかったものが、両目を使うことでようやく立体的に立ち上がるように。
全く異なる環境に飛び込むことの本当の価値は、この「立体視」を手に入れることにあるのかもしれません。
本当に、ありがたい経験です。
穏やかな休日を過ごし、心も身体もリフレッシュできました。
明日から始まる新しい1週間も、あらゆる”出会い”を大切に、過ごしていこうと思います。
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