朝、目が覚めて窓を開けた瞬間、息を呑みました。
田園風景の向こうから、黄金色の朝日がまっすぐに差し込んでくる。
そこはまるで天国のような光景で、日本人だからでしょうか、漫画『チ。 —地球の運動について—』で描かれた自然崇拝の思想に、ほんの少し触れられたような、神聖な気持ちにさえなりました。
※感動しすぎて写真撮るのを忘れていました、、、
汗と、胡蝶蘭の美しさ。~業務初日~
自炊した朝食でしっかりと栄養を補給し、歩いて5分ほどの職場へ。
今日から本格的な業務の始まりです。
昨晩の涼しさとは打って変わって、日中の日差しは強烈でした。
そんな中、初日の仕事はブルーベリーの鉢の移動やハウスの掃除など、体力をかなり使う作業。
早速、戸馳島の厳しい暑さという名の”洗礼”を受けましたが、流す汗が不思議と心地よく感じました。
何より、職場の皆さんが本当に親切で、初日からとても仕事がしやすかったことが有難かったです。
先進的な生産方式についてなど、たくさんの疑問に対して丁寧に回答いただき本当に勉強になっています。
また、皆さんが胡蝶蘭の一つひとつに深い愛情と熱意を注いでいる姿は、それ自体が美しく、胸を打たれました。
胡蝶蘭これが自然物なのかと疑うほど、完璧に整ったその姿は息を呑むほどの美しさです。
ぜひ、多くの人に生で見てほしい。
そして、その美しさの裏側にある生産者の方々の途方もない努力と情熱を知れば、その花はより一層、気高く輝いて見えるはずです。
そのほかにも多くの観葉植物に囲まれ、初日からすっかり植物の沼にハマってしまいそうな予感がしています。
電動自転車で巡る、言葉にできない島の風景
仕事終わり、電動自転車を貸していただき、早速島を一周してみることに。
ノンストップなら30分もかからずに回れてしまう、本当に小さな島です。
しかし、次から次へと現れる美しい光景に何度も足を止め、シャッターを切っていたら、一周するのに1時間半もかかっていました。
この感動は、私の言葉や写真では到底伝えきれません。
ただただ、この島に流れる時間を、自分の五感で体験してほしいと願うばかりです。

アフリカを思い出す、”貰いもの”の食卓
夜は、もう一人のグローカル生と、別プログラムで島に来ている方の3人で夕食。
メニューは宮崎の餃子。
お米も、餃子も、添えられた人参のナムルも、その全てが島の方からの”貰いもの”でした。
この、当たり前のように「おすそ分け」が飛び交う距離感。
なんだか、かつて旅したアフリカを思い出しました。
本当に素敵で、温かい文化です。
まだ始まったばかりですが、この島で私がやりたいことが、ほんの少しだけ見えてきました。
もちろん、焦らず、急ぎすぎず。
これからもっと多くのことを見聞きし、時には軌道修正もしながら、一歩ずつ進んでいこうと思います。
明日からも、この美しい自然と共に。

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