【グローカル34日目】内受容感覚という、自分からのサイン。長期戦を戦うための息継ぎを学ぶ。

グローカル訓練

今日の仕事は、一日を通して胡蝶蘭の作業。剪定や、美しい形に整えるための矯正など、繊細な仕事が続きます。

最近、社長からお借りした洋蘭の本を少しずつ読み進めているのですが、その奥深さに日々驚かされています。花もまた、私たちと同じ生き物。それぞれが好む環境があり、病気や害虫といった敵がいる。その一つひとつを深く理解し、向き合ってあげる必要があるのです。

そうして、作り手の愛を一身に受けて育った蘭が、今度は誰かの愛を伝えるための「言葉」や「形」となって、世の中に出ていく。花という存在の尊さを、改めて感じます。

身体からのサインと、長距離走のペース配分

夕方、相撲の取組を見て、ご飯を食べた後、私はそのまま寝落ちてしまいました。(そして、この文章を翌朝に書いています。)

最近、とても疲れている。
赴任当初は、アドレナリン全開でがむしゃらに走り抜けてきましたが、少しずつ環境に慣れ、落ち着いてきた今、身体に蓄積された疲労が、一気に噴き出してきたのかもしれません。

ふと、これはケニアでの2年間でも、きっと同じことが起こるだろう、と思いました。
2年という時間は、短い。だからこそ、焦って短距離走のように駆け抜けてしまうかもしれない。
しかし、人間の体は、2年間無呼吸で走り続けることはできません。
ちゃんと息継ぎをしながら、自分に合ったペースで長距離を走り切らなければ、どこかで必ず壊れてしまう。

そういえば、かつて世界を旅していた時も、1ヶ月半を過ぎたあたりで、どっと疲れが出たのを思い出しました。

気持ちと身体の乖離に、耳を澄ます

気持ちは、まだ先へ、もっと先へと急ごうとする。でも、身体は「少し休んでくれ」とサインを送っている。この乖離に、今はっきりと気づくことができます。

自分の内なる声、つまり内受容感覚に、しっかりと耳を澄ますこと。

この大切な感覚を、海外へ行く前の、このグローカルプログラムで掴むことができたのは、本当に大きな収穫でした。もし、この気づきがないままケニアへ行っていたら、私はきっと無理を重ね、心身を壊していたかもしれません。

大きな挑戦を前に、自分との付き合い方を学ぶ。そんな、静かで重要な一日でした。

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