久しぶりに涼しく、過ごしやすい朝。しかし、その穏やかさも束の間、人の声がかき消されるほどの猛烈なスコールが降り始めました。ハウスの中でのブルーベリー剪定作業は、この雨のおかげで涼しく、捗りました。
そして一転、午後には空がからりと晴れ渡りました。
耕作放棄地から生まれる、栗とさつまいもの物語
午後からは、株式会社イノPの活動に参加。ソラシドエアと共同で運営する「ソラシドエコファーム」で、草刈りと電気柵の設置作業です。
このプロジェクトは、九州の企業と移住希望者をつなぐ「九州移住ドラフト会議」での出会いをきっかけに、ソラシドエアの就航20周年記念企画として始まったそうです。その内容は、地域の課題である「耕作放棄地」を再利用し、新たな価値を創造するというもの。
栽培しているのは、栗とさつまいも。比較的栽培に手間がかからず、かつ昨今のスイーツ需要の高まりで供給が追いついていない、という戦略的な選択です。
そして、その構想は単なる生産に留まりません。 収穫は、地域の子どもたちの体験学習の場に。 皮剥きなどの加工作業は、高齢者の新たな仕事を生み出す。 そうして出来上がった商品は、ソラシドエアのイベントなどで販売される。
生産から加工、販売、そして教育や福祉までを巻き込んだ、地域内での美しいエコシステム。地域に根ざしたソラシドエアと、現場を知り尽くしたイノPならではの、非常に面白い取り組みです。


本部長も新人も、共に汗を流すということ
しかし、私が何より感銘を受けたのは、その”本気度”でした。
今日の草刈りには、ソラシドエアの本部長クラスの方から新人の方まで、様々な役職、様々な職種の方々が参加されていました。皆、同じように蚊に刺され、土に汚れ、汗だくになって作業をしている。
口先だけで語られるCSRやSDGsとは、全く違う。共に汗を流すその姿に、このプロジェクトに対する本物の情熱と覚悟を感じ、深く心を打たれました。

汗を流した後の、美酒と語らい
夜は、そんな素敵な皆さんと一緒に、スパタラソ天草で汗を流し、懇親会へ。「天満月」というお店の、おしゃれな料理と美味しいワインを囲みながら、たくさんのお話を聞かせていただきました。
共に汗を流した後に交わす言葉は、不思議と距離を感じさせません。今日もまた、忘れられない、良い時間でした。

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