【グローカル28日目】知識を知恵に変える場所。「行きづらい、だからいい」倉岳神社の絶景。

グローカル訓練

朝と夜が、互いの領分を譲らんと綱引きを始める、あの時間が好きだ。
今朝はなぜか、その時間にふと目が覚めた。

いつものルーティンを済ませて海辺へ向かうと、やがて荘厳な朝日が昇り、穏やかな海を黄金色に染めていく。その神々しい光の中で、私は一冊の本を読み始めた。

『東大卒、農家の右腕になる』。

本は知識でしかない。実践が、知恵と知力を生む

今週はたくさんの本を読みましたが、そこには共通する思考の「幹」と、それぞれ異なるアプローチという「枝葉」がありました。『東大卒、農家の右腕になる』で語られる「何を守るために、何を変えるのか」という問いや、作業の可視化、心理的安全性の重要性といった概念は、他の農業経営の本とも通底する部分です。

しかし、本はあくまで「知識」を与えてくれるに過ぎません。その知識を、血肉の通った「知恵」や、実践的な「知力」へと昇華させるには、行動あるのみ。
そのための環境として、今のグローカルプログラム、そしてこれからの協力隊での活動は、まさにもってこいの場所だと感じます。

「なぜできないのか」と問うのではなく、「どうすればできるのか」と考える習慣を身につけ、この貴重な時間を、確かな力に変えていきたい。

▼阿部梨園の知恵袋
https://tips.abe-nashien.com

▼書籍
末尾に記載

両親の目を通して再認識する、この場所の温かさ

お昼頃からは、九州を旅行中の両親と合流しました。
その際、会社の会長や「特地」の研修生である同居人が、私の両親を温かくもてなしてくれました。

その心遣いに、両親がとても感動している様子を見て、私もまた、この戸馳島や宮川洋蘭の方々の温かさを再認識することができました。やはり、ここは本当にいい場所です。

天空の神社と、「行きづらい」ことの価値

両親とは、天草にある倉岳神社へ。山頂に鳥居が立つその場所は、「天空の神社」として知られる絶景スポットでした。

簡単に辿り着ける場所ではありません。しかし、「行きづらい。だからいい」。
ほんのり冷たい風が吹き抜け、眼下には日本らしい入り組んだ山々と穏やかな海が広がる。
苦労して辿り着いたからこそ、この光景の価値は、より一層輝きを増すのでしょう。

残り1ヶ月半。この場所で得られる全ての経験を大切に、また明日から頑張ります。

▼書籍情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました