【グローカル21日目】狙いは大物。でも、釣果以上に価値あるものに出会えた一日。

グローカル訓練

日曜日の今日、朝4時50分に起床。まだ薄暗い5時半にマリーナへ向かい、社長とそのご友人3名と共に、大物を狙う釣りに出かけました。

海上の県境と、「サイエンスとアートの狭間」としての釣り

日の出と共に、いざ出港。外海と内海が混じり合う熊本の海は、場所によって波の穏やかさが全く異なり、その表情の豊かさに驚かされます。

船を走らせること1時間半、到着したのは鹿児島との県境でした。まさか、人生で初めての鹿児島が、海上からになるとは。

ポイントを巡り、様々な方法を試しますがお目当ての大物にはなかなか出会えません。同乗の方が狙いとは違う魚を時折釣り上げるものの、私自身は強いアタリ(魚が食いつく感触)を感じることもなく、ひたすら試行錯誤を繰り返すばかり。それでも、熟練の方々の所作から何かを学び取ろうと、静かな海の上で集中する時間は、それ自体が貴重な経験でした。

自然が相手だから絶対的な正解はない。しかし、潮の流れや地形、天候といったデータから導き出される「傾向」はある。それはまるで、サイエンスとアートの狭間を探求するような、知的で面白い世界でした。

船でしか行けない離島の食堂

昼食は、船でしか行けないという離島のお店へ。駐車場はなく、船を直接つける船着場があるのみ。その隔絶されたロケーションと、お店の温かい雰囲気が相まって、とても心地の良い時間を過ごしました。

自分の悩みが、ちっぽけに思えた壮絶な人生の話

自分の悩みが、ちっぽけに思えた壮絶な人生の話

狙いの大物は釣れずとも、この一日が釣果以上に価値あるものになったのは、社長のご友人方から伺ったお話があったからです。

ミシュラン2つ星を獲得したシェフの、想像を絶する修行時代の話。 ホテル経営者が、相続税によって突如として背負うことになった、膨大な借金の話。

あまりに壮絶な過去を乗り越えてこられた方々の言葉には、とてつもない重みと説得力がありました。その話に揺さぶられているうち、自分が抱えている悩みがいかにちっぽけなものかと、思わず苦笑してしまいました。

午後の買い物と、嬉しい驚き

午後は家事を済ませ、買い物へ。道中、従業員の方におすすめされた和菓子屋「春風庵」に立ち寄り、人気No.1だという「みそまん」をいただきました。素朴で優しい甘さが、疲れた体に染み渡ります。店員さんとは「若鮎」というお菓子をきっかけに、テレビ番組「相葉マナブ」の話ができるとは。こんな風に共通の話題で繋がれるのは、嬉しい驚きです。

そういえば、天草あたりは、なぜだろうと思うくらい若者が多い。
こうしたお店も、その理由の一端なのかもしれません。

家に帰り、今日釣れた魚を早速捌いてみる。煮付けとあら汁は、毎日料理を続けている成果か、自分でも驚くほど上手にできました。

大きな目標は達成できなくても、日々の小さな成長と、人との出会いから得られる大きな視点がある。実りの多い一日でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました