【グローカル20日目】ルーティンとの向き合い方と、「一番欲しかったもの」

グローカル訓練

気づけば、戸馳島に来てから20日が経過していました。

今日は農場長が研修で不在、そして胡蝶蘭作業の責任者の方もお休みだったため、突飛なことはなく、ただひたすらに目の前の作業を進める一日。朝から夕方まで、胡蝶蘭のラッピングと曲げる作業に没頭しました。8時間、極度の集中力を維持し続けることで、一日の終わりにはずっしりとした精神的な疲労感が残りました。

新規性の喪失と、”解像度”を上げるという意志

ここ最近、業務における「新規性」は明らかに減少しています。赴任当初は何をするにも初めてで、毎日が発見の連続でしたが、今はルーティンも増えてきた。こうなると、作業そのものに面白さを見出すのは、なかなか難しいことです。

では、どう向き合うか。私は、これから自らの側に変化を促していこうと決めました。例えば、胡蝶蘭について学び、知識を深めてみる。そうすることで、これまで見えなかったものが見えてくるかもしれない。個体差の些細な違いや、成長過程の微細な変化といった「境界線」が分かるようになれば、自ら面白さを「発見」できるのではないか。それは、物事に対する自らの「解像度」を、意志の力で引き上げていく、という試みです。

きゅうりが繋ぐ、ささやかな勇気と共同体

また、きゅうりを沢山いただきました。到底一人では食べきれない量だったので、おすそ分けすることに。海でキャンプをしていた外国人の方や、お隣さん。声をかけるのには少しばかりの勇気が必要でしたが、その一歩を踏み出すと、皆さんがとても素敵な笑顔で「ありがとう」と受け取ってくれました。その瞬間、心が温かいもので満たされていくのを感じます。

槇原敬之の、あの歌が静かに頭の中で流れ始めました。 そうか、これが、そうだったのかもしれない。

「僕が一番欲しかったもの」は。

ルーティンの中に自ら深化を見出し、共同体の中にささやかな幸福を築いていく。そんな一日でした。

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