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ナイロビからナクルまで5時間のマタトゥに揺られながら、変化する風景を考える

2.28 午前

今日は、ナイロビから北上して、ナクルという街に向かいましまた。

元々タクシーで行く予定でしたが、調べてみたら5000円以上かかることがわかったので、マタトゥ(乗り合いバス)を乗り継いで向かいました。

ナイロビからナクルまでの長距離は、どう行くのかわからなかったので、CBD付近→キクユ→ナイヴァシャ→ナクルといった感じで3回乗り継いで行きました。(おそらく乗り継ぎはもっと少なく行けたと思います。)

時間は5.6時間くらい(タクシーなら2.3時間)かかってしまいましたが、値段的には600シル(≒600円)くらいで行けました。

とはいえ、移動していた時間は3.4時間です。マタトゥは乗り降りの場所で人数が揃わないと発車しないので、そこにだいぶ時間を喰われます。また、11人乗りに18人で乗ったりもするのでだいぶ息苦しさもありますが、それが気にならなければ格安なのでおすすめです。

ナクルまでの道中では、何度も人が乗り降りするのですが、その度に大量の物売りに車を囲まれます。彼らはおそらく、生活がかかっているのだと思います。車にしがみつき、窓を叩き必死にアピールしてきます。私はひたすら目線を外すか、首を振るかしていましたが、何とも言えない感情でした。

また、ナイロビから離れると街感が薄れ、畑や小さな家、そして動物の数が増えます。

シマウマや猿(野生)、羊や牛(飼育)がたくさんいます。はじめは驚きながら観ていた私でしたが、あまりの多さに途中から慣れはじめ、同乗者たちが全く動揺していなかった理由がよく分かりました。

道中は本当に何もない場所ばかりで、いわゆる新興国のハリボテ感を感じました。

とはいえ、何もないところが悪いというよりも、むしろナイロビの不自然な発展が際立って感じました。どちらにも確かに欠陥がある今、はたしてこの国が向かうべき場所はどこなのだろうか、と揺れの激しいバスの中で窓の外を見ながら考えていました。

この旅は、結論が出るはずもない大きな問いにぶつかることが多いですが、そのような問いを自分ごと化して考えられていることには意義があるのではないかと思います。

 

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