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【自己紹介】青年海外協力隊に参加する、ただ一つの理由

「なぜ青年海外協力隊に?」

これから何度も問われるであろう、この質問。
今日はその根源にある想いを、正直に綴ってみたいと思います。

すべての始まりは、バックパック一つで旅したアフリカでの、ある光景でした。


忘れられない、あの目の光と腕の温度

喧騒の中、私の腕を掴んだ、ストリートチルドレンの小さな手。
その切実な眼差しと、肌に直接伝わる温度を、私は今でも忘れることができません。

帰国後、東京の日常に戻った私の頭には、常にあの光景が焼き付いていました。
満員電車に揺られ、裕福な人々のための仕事に向かう日々。

このままでいいのか。

あの子供たちの現実から目を背け、自分の安寧だけを求めていいのか。
その問いは、夜、私を安らかな眠りから遠ざけました。

しかし同時に、私は彼らから強烈な光も感じていました。
決してお金持ちとは言えない暮らしの中でも、彼らの笑顔は絶えず、その瞳は驚くほど豊かに輝いていたのです。

彼らから学ぶことは、きっと多いはずだ。


“与える”支援はしたくない

この経験から、私の中で一つの確信が生まれました。
それは、一方的に何かを”与える”だけの支援はしたくない、ということです。

可哀想だから、恵まれないから、という理由で手を差し伸べるのは、一見優しさに見えるかもしれません。
しかし、それは時として、相手から主体性や尊厳を奪うことにも繋がりかねない。

私が目指すのは、対等なパートナーとしての関係です。

お互いがリスクを負い、責任を持ち、そして共に利益を生み出す「Win-Win」の関係。
それこそが、持続可能で、本当の意味で人の役に立つことだと信じています。


ビジネスで、世界をお腹いっぱいに

私の将来の夢は、ビジネスの力で「お腹いっぱいの人」を世界中に増やすことです。
綺麗事ではなく、誰もが生きるために必要な食糧を手にできる社会。

それが私にとっての「唯一絶対の正義」です。

その壮大な目標を実現するためには、今の私には圧倒的に力が足りません。
だから、まずは自分の力をつける。
そのための2年間として、青年海外協力隊の道を選びました。

私が派遣される職種は「コミュニティ開発」。
そのミッションは、人々の生活を持続的に向上させるための仕組みづくり、すなわち収入向上を目的とした活動です。

そして派遣国は、かつて私が旅したケニア。

農家の方々が多く暮らすその場所で、私は自分自身のテーマとして「農業×マーケティング」を掲げました。
現地の人々と共に汗を流し、どうすれば作物を育て、それをいかにして市場で価値に変え、利益を生み出すか。
その実践の中で、彼らと共に学び、成長したいと考えています。

机上の空論ではない、リアルなビジネスの力を身につける。

それがこの2年間の目的です。

長い、長い道のりはまだ始まったばかり。このブログが、その軌跡を記す航海日誌となります。
ぜひ、これからの旅路を見守ってください。

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